質問
板要素とソリッド要素大きさはどれくらいが適切ですか?
回答
板要素とソリッド要素の要素大きさに対する結果精度は、ある程度の要素密度になれば、一定値に収束します。したがって、計算時間を考慮して適切な大きさで要素を分割することをお勧めします。有限要素法では、実際の構造を有限の節点と要素にしてモデル化した後、ガウス積分点で計算した値を補間/外挿して結果を出力します。したがって、節点間の間隔が小さいほど、結果の精度は良くなります(下図参考)。
有限要素解析ソフトウェアを使用することは、ハードウェアの性能を発揮できる範囲内で実際の構造物を有限の節点と要素で表現することを前提にします。MIDASプログラムで解析時に使用できるメモリの最大限度は2GBで、このときのメモリは、計算の規模と回数に依存します。したがって、モデルごとにサイズが異なるために、メッシュサイズよりもモデル全体の節点と要素数に影響を受けます。
結論として、適切なメッシュサイズの基準はありません。ハードウェアのパフォーマンスと解析の精度を考慮して、使用者がご自分で判断する必要があります。ちなみに、板要素とソリッド要素の祖密度による結果の違いは、ある程度の要素数を確保すれば、一定値に収束します。したがって、許容可能な誤差範囲を満たしていれば、ハードウェアのパフォーマンスを考慮してメッシュサイズを細かすぎないように分割することをお勧めします。