質問
現ステップの変位と実変位の意味は何ですか?
回答
実変位は、各施工ステージで発生した節点の回転角を考慮し、次のステージで生成される要素の実際の一体的な変位(実変位)を計算する機能です。
下記のモデルは2つの施工ステージ(CS1、CS2)で構成されており、それぞれのステージに1つの「追加ステップ」が定義されています。各ステップで載荷される荷重は以下の通りです。
各ステップにおける荷重条件の例
CS 1(施工ステージ1)
First Step(初期ステップ): 自重
User Step 1(ユーザー定義ステップ1): 追加荷重
Last Step(最終ステップ): なし
CS 2(施工ステージ2)
First Step(初期ステップ): プレストレス
User Step 1(ユーザー定義ステップ1): なし
Last Step(最終ステップ): 追加荷重
現ステップ変位現ステップ変位の特性
現ステップ変位は、選択したステップで適用された荷重によって発生する変位を確認するために使用されます。そのため、上記のモデルでは以下のような結果になります。
CS 1 の場合:
荷重が載荷されている First Step と User Step 1 では、それぞれのステップで適用された荷重に基づく結果が得られます。一方で、荷重が適用されていない Last Step での結果は 「0」 となります。
CS2 の場合:
同様に、荷重が適用されている First Step と Last Step ではそれぞれの結果が得られますが、荷重の適用がない User Step 1 での結果は 「0」 となります。
実変位の特性とメリット
一方で、実変位 は、各施工ステージで発生した節点の回転角を考慮して、次のステップで生成される要素の実変位を計算する機能です。
💡 主な用途
施工ステージ解析において、鋼部材やプレキャストコンクリート部材の製作キャンバー(出来形管理のための反り)を計算する際に非常に便利な機能です。
以下の図は、CS 2 の First Step において、実変位にチェックを入れた場合と入れなかった場合の変位結果の違いを示しています。