機能
- PC鋼材の伸張量をスプレッドシート形式のテーブルで確認します。
緊張による理論的伸び率の計算は、応力検査で最も重要な事項の1つです。ロードセルを使用してプレストレス力をチェックするだけでなく、応力操作中にPC鋼材の伸びを測定し、計算された理論的な伸びと比較する必要があります。
PC鋼材が応力を受けている間に達成しなければならないトータル伸びは、次のように計算します:
Δl_tot = Δl_p + Δl_c + Δl_sl + Δl_e
Δl_p : PC鋼材の伸張
Δl_c : コンクリートの弾性変形(短縮は正の値で処理しなければなりません)
Δl_sl : アンカープレートのインプレッションとアンカータイプによる定着部のウェッジスリップの合計
Δl_e : ジャック及び安着装置におけるプレストレススチールの伸長(該当する場合)
Civil NXではPC鋼材の伸長と要素の伸長にそれぞれ δl_p と δl_c を示します。
PC鋼材の配置形状を「要素タイプ」で定義すると、要素を参照してPC鋼材の長さを計算します。したがって、急な曲率を持つPC鋼材の場合、伸張率の計算が正確でないことがあります。この場合は、PC鋼材の配置形状を「直線」または「曲線」で定義することが望ましいです。
- Civil NXのテーブルツールの詳細については、オンラインマニュアルの”テーブルツールの使い方”を参照してください。
経路
メインメニュー：[結果]タブ > [タイプ : 一般] > [テーブル]グループ > [結果テーブル] > [PC鋼材] > [PC鋼材の伸張量]
入力
テーブルツールの使用方法を参照して、次のデータを確認します。
PC鋼材の名称 : PC鋼材の名称
Civil NXの橋梁ウィザードを利用して橋梁をモデリングした場合、自動で与えられたPC鋼材の名称は「荷重>タイプ：プレストレス>PC鋼材の配置形状」を参照してください。
ステージ : PC鋼材に緊張力が導入される施工段階
ステップ : PC鋼材に緊張力が導入される瀬古段階中のステップ
PC鋼材の伸張量
始点 : PC鋼材の始端におけるPC鋼材の伸張量
終点 : PC鋼材の終端におけるPC鋼材の伸張量
要素の収縮量
始点 : PC鋼材の始端における要素の伸張量
終点 : PC鋼材の終端における要素の伸張量
合計
始点 : PC鋼材の始端におけるPC鋼材と要素の伸張量の和
終点 : PC鋼材の終端におけるPC鋼材と要素の伸張量の和