機能
- 鋼-コンクリート合成梁では、適合条件により、断面(コンクリートスラブ)のコンクリート部分のクリープ及び収縮により応力が再分配されます。コンクリート部分で変形や収縮が発生すると、断面の鋼部分がコンクリートの自由な変形を拘束します。拘束された変形の結果、コンクリートスラブに引張応力が現れ、平衡により断面の鋼部分には圧縮応力が現れます。また、断面の非線形的な温度勾配により、合成部にこのような自己拘束応力が発生する可能性もあります。合成部のこのような自己拘束応力は、スプレッドシート形式のテーブルで確認することができます。「施工段階解析制御」ダイアログの「自己拘束力&応力」オプションをオフにすると、「自己拘束力&応力」テーブルが非アクティブになります。
- Civil NXのテーブルツールの詳細については、オンラインマニュアルの”テーブルツールの使い方”を参照してください。
経路
メインメニュー:[結果]タブ > [タイプ : 一般] > [テーブル]グループ > [結果テーブル] > [施工段階の合成断面] > [自己拘束力/応力]
入力
「施工段階解析制御」を参照してください。
テーブルツールの使用方法を参照して、次のデータを確認してください。
梁要素の断面力
要素 : 要素番号
荷重 : 単位荷重条件
ステージ : 施工段階
ステップ : 施工段階中のステップ
断面パーツ : 合成断面の各パーツの番号
位置 : 要素断面力の出力位置
軸力 : 自己拘束軸力
曲げ-y : 要素座標系のy軸まわりの自己拘束曲げモーメント
曲げ-z : 要素座標系のz軸まわりの自己拘束曲げモーメント
梁要素の応力度
要素 : 要素番号
荷重 : 単位荷重条件
ステージ : 施工段階
ステップ : 施工段階中のステップ
断面パーツ : 合成断面の各パーツの番号
位置 : 要素応力度の出力位置
軸力 : 自己拘束の軸応力度
曲げ(+y) : 要素座標系のz軸まわりのモーメントによる自己拘束曲げ応力度
曲げ(-y) : 要素座標系のz軸まわりのモーメントによる自己拘束曲げ応力度
曲げ(+z) : 要素座標系のy軸まわりのモーメントによる自己拘束曲げ応力度
曲げ(-z) : 要素座標系のy軸まわりのモーメントによる自己拘束曲げ応力度
Cb(min/max) : Cb1、Cb2、Cb3、Cb4の中で絶対値が最大となる合成自己拘束応力度
Cb1(-y+z) : 軸応力度 + 曲げ(-y) + 曲げ(+z)
Cb2(+y+z) : 軸応力度 + 曲げ(+y) + 曲げ(+z)
Cb3(+y-z) : 軸応力度 + 曲げ(+y) + 曲げ(-z)
Cb4(-y-z) : 軸応力度 + 曲げ(-y) + 曲げ(-z)
Cb Cent : コンクリート中心部の合成自己拘束応力度