機能
- Civil NXの解析および設計結果を使用して報告書を生成します。全ての入力および出力データ (材料特性、断面特性、反力、部材力、変位、応力度、断面検定結果など) は、図、グラフ、テキスト、または表形式で出力できます。報告書に入力された全てのデータは、使用者が制限なくMS Word 形式で変更および保存できます。また、使用者は、事前に生成した報告書、または MS Word 形式の他の報告書を開いて変更することもできます。スマート報告書の更新を使用すると、モデルファイルの変更を反映することで、報告書の内容を簡単に更新できます。
システム要求事項
スマート報告書機能を使用するためには、以下の仕様が必要です。
- MS Word 2003 Professionalバージョン以上
- .NET framework 3.5 以上(http://www.microsoft.com から「dotNetFx35setup.exe」をダウンロード)
- Microsoft Visual C++ 2008再配布可能パッケージ(x86)(http://www.microsoft.com から「vcredist_x86.exe」をダウンロード)
経路
メインメニュー:[Apps]タブ > [応用機能]グループ > [スマート報告書] > [生成]
メインメニュー:[Apps]タブ > [応用機能]グループ > [スマート報告書] > [イメージ]
メインメニュー:[Apps]タブ > [応用機能]グループ > [スマート報告書] > [報告書更新]
入力
このページは、1)データ登録、2)報告書生成、3)モデルデータの修正と報告書更新、4)報告書ツリーで構成されます。
データ登録
報告書に挿入する内容を登録します。図、表、グラフ、およびテキストのデータ型を挿入できます。
◎登録イメージ(使用者定義のイメージ)
Step 1) モデルビューに結果を表示
ズーム、視点、ディスプレイオプション、表示形式のオプションを使用して、モデルビューに解析結果またはモデル図を表示します。図は現在アクティブな要素に登録されます。
Step 2) 図の登録
(1) メインメニューから「Apps> スマート報告書> イメージ」を選択するか、スマート報告書イメージアイコンをクリックします。
(2) スマート報告書のイメージ(報告書イメージ)ダイアログボックスでイメージの名前を入力します。入力された名前は報告書ツリーに表示され、イメージのキャプションとして使用されます。名前に記号や特殊文字が含まれてはいけません。最大文字数は28文字です。
(3) 白黒でイメージを保存するには"モノクロイメージ"オプションを選択します。
(4) [OK] ボタンをクリックします。
Step 3) 報告書ツリーでイメージを確認
報告書ツリーで”イメージ>登録イメージ”に登録されたイメージが表示されます。
◎イメージファイル
Step 1) イメージファイルの追加
(1) モデルファイル(*.mcb)が含まれている同じフォルダにフォルダ名"イメージファイル"を使用して新しいフォルダを作成します。
(2) 報告書ツリーで [イメージファイル] を右クリックし、コンテキストメニューから [イメージファイル追加] を選択します。
Step 2) イメージファイルを選択
(1) [イメージファイル] フォルダーにあるイメージファイルが表示されます。
(2) レポートツリーに追加する画像を選択し、[OK] ボタンをクリックします。
適用可能な画像ファイルの種類は以下の通りです:
*.emf, *.wmf, *.wmf, *.jf, *.jpe, *.png, *.bmp, *.dib,*.rle ,*.bmz ,*gif ,*gfa ,*emmz ,*wmz ,*pcz ,*tif ,**cgfa;cmz 、**pictept、 **c、**cz、**pictif、**tif、**cgfehtw
Step 3) 報告書ツリーで画像を確認
報告書ツリーで”イメージ > イメージファイル”に画像が登録されます。
◎抽出テーブル(使用者定義のテーブル)
Step 1) 入力/出力データをスプレッドシート形式の表にプロット
節点テーブル、要素テーブル、荷重組合わせテーブル、または結果テーブルを出力します。
Step 2) テーブルの登録
テーブルを右クリックし、コンテキストメニューから[報告書テーブル]を選択します。
Step 3) 構成要素の選択
(1) 報告書テーブルダイアログボックスにテーブルの名称を入力します。入力した名前は報告書ツリーに表示され、テーブルのキャプションとして使用されます。 名前に記号や特殊文字が含まれてはいけません。最大文字数は28文字です。
(2) 報告書に表示する成分を選択します。
Step 4) 報告書ツリーでテーブルを確認
登録されたテーブルは、「テーブル > 抽出テーブル」に表示されます。
◎テーブルテンプレート
Step 1) テーブルをテーブル テンプレートとして登録します
使用者は、任意のテーブルをテーブルテンプレートとして追加できます。この機能は、テーブルテンプレートとして登録し、設計仕様の要約や材料特性など、よく使われるテーブルを挿入するときに役立ちます。
(1) 表を右クリックし、状況に応じたメニューから [テーブルテンプレート追加] を選択します。
(2) 報告書テーブルテンプレート ダイアログボックスにテーブルテンプレートの名前を入力します。 入力した名前は報告書ツリーに表示され、表のキャプションとして使用されます。名前に記号や特殊文字が含まれてはいけません。最大文字数は28文字です。
Step 2) 報告書ツリーで表を確認
登録された表は、「テーブル > テンプレート」に表示されます。
テーブルテンプレートが登録されると、"テーブルテンプレートファイル"フォルダがモデルファイル(*.mcb)を含む同じフォルダに自動的に生成されます。このフォルダに"*.xml"ファイルが作成されます。 "*.xml" ファイルのファイル名は、テーブル テンプレートの名前と同じです。"*.xtml" ファイルの名前を手動で変更すると、テーブル テンプレートが使用できません。
◎グラフ
Step 1) グラフの登録
(1) アイコンをクリックしてグラフを登録します。全てのグラフには、報告書に追加するアイコンがあります。
(2) 報告書テンプレートダイアログボックスにグラフの名前を入力します。入力された名前は報告書ツリーに表示され、グラフのキャプションとして使用されます。名前に記号や特殊文字が含まれてはいけません。 最大文字数は28文字です。
Step 2) 報告書ツリーでグラフを確認
登録されたグラフは、報告書ツリーのグラフに表示されます。
◎ヘッダー&フッター
(1) 報告書ツリーでヘッダー&フッターをダブルクリックして、報告書の上段と下段に表示される内容を選択します。
(2) プロジェクト情報をクリックします。 このメニューは、メインメニューの「プロジェクト>情報」から呼び出すことができます。
(3) ”OK時に適用”オプションを選択し、[OK] ボタンをクリックするとヘッダーとフッターが入力されます。報告書ツリーからドラッグ&ドロップして、報告書に入力することもできます。
MS wordファイルにヘッダーまたはフッターが既に入力されている場合、現在のプロジェクト情報に置き換えられます。
報告書生成
報告書に挿入する内容を登録すると、次のようなデータ形式を挿入できます。画像、表、グラフ、およびテキストです。
報告書の作成
メインメニューから「Apps> スマート報告書> 生成」をクリックします。
新規 : 新しい報告書を生成します。
開く : 事前に生成された報告書を開きます。
スマート報告書の生成
◎登録されているデータの挿入
登録されているデータを報告書に挿入する方法は 2 つあります。
方法 1. 報告書ツリーで目的のデータをクリックし、下図のように報告書エディターにドラッグ&ドロップします。
方法 2. 報告書ツリーで目的のデータを右クリックし、コンテキストメニューから「報告書に書き込む」機能を選択します。
ドラッグ &ドロップを使用してデータを挿入
コンテキストメニューからデータを挿入
◎報告書に挿入できるデータタイプ
報告書に挿入できるデータタイプは、画像、表、グラフ、およびテキストです。
報告書にデータを挿入するとき、使用者は目的のデータを報告書ツリーに手動で登録する必要があります。 しかし、Civil NXは使用者の便宜のために、報告書ツリーの”テーブル>断面情報テーブル”および”テキスト>モデル入力情報”などの一般データを提供します。したがって、使用者は次のデータを個別に登録する必要はありません。:
・テーブル >断面情報テーブル
断面要約
RC断面
施工段階の合成断面
・テキスト > モデル入力情報
建物制御データ
静的荷重ケース
節点
境界条件
梁/トラス
全要素の重量 / 体積 / 面積
荷重組合わせ
自重
節点荷重
システム温度/節点温度/要素温度/梁断面温度
- 登録イメージ : midas Civil NXのモデルビューから登録されたイメージを挿入します。
変形図の挿入
- イメージ ファイル : 画像ファイルを挿入します。
イメージファイルを使用して構造計画図を挿入
- 抽出テーブル : モデル入力データ、荷重、解析結果テーブルなど、Civil NXのスプレッドシート テーブルから登録したテーブルを挿入します。
梁要素の断面力テーブル
- 特殊テーブル(要約テーブル): 断面に関連するデータをテーブルに挿入します。
断面要約テーブル
- テーブルテンプレート : 使用者が任意のテーブルをテーブルテンプレートとして追加できます。この機能は、設計仕様の概要や材料、プロパティなど、よく使用されるテーブルをテーブルテンプレートとして登録して挿入する場合に便利です。
テーブルテンプレート
- グラフ : モデルの入出力データから登録されたグラフを挿入します。
クリープ係数グラフ
- モデル入力情報テキスト : 節点、境界、要素などの一般的なモデルデータを挿入します。
定義されたテキスト内の境界テキスト
モデルデータの修正と報告書の更新
モデルファイルに変更があった場合、事前に生成された報告書を自動的に更新できます。使用者が報告書に手動で追加のテキストや画像を入力した場合、それらのデータは変更されずに残ります。
(1) メインメニューから [Apps] > [スマート報告書] > [報告書更新] メニューを選択して [報告書更新] ダイアログボックスを開きます。
(2) 入力された全てのデータが各タブにデータ形式で表示されます。更新するデータを選択します。
(3) [更新] ボタンをクリックします。
報告書更新 ダイアログボックス
報告書ツリー
◎フォント定義
報告書ツリーで”フォント設定”をダブルクリックするか、”フォント設定”を右クリックし、プロパティ メニューを選択してフォントを定義します。
テキスト設定 : テキストに対するフォント形式を定義します。
キャプション設定 : イメージ、テーブル、グラフおよびテキストのフォントを定義します。イメージとグラフのキャプションが上に表示され、テーブルのキャプションが下に表示されます。
テーブル設定 : データタブでテーブル内容のフォントを選択し、ヘッダータブでテーブルヘッダーのフォントを選択します。
ヘッダ―, フッター設定 : 報告書のヘッダーおよびフッターに対するフォント形式を定義します。
◎単位定義
報告書ツリーで”ユニット”をダブルクリックするか、”ユニット”を右クリックしてプロパティメニューを選択して、表/グラフ別に単位を定義します。
現在の単位系 : モデルファイルで現在使用しているのと同じ単位系を適用する場合に選択します。
使用する単位系 : 選択した表/グラフに対して単位系を適用する場合に選択します。
全てのテーブルに適用 : 現在の設定を全てのテーブル/グラフに適用します。
◎他の報告書から入力データの読み込む(参照DB)
(1) 報告書ツリーで”参照DB”をダブルクリックするか、”参照DB”を右クリックしてプロパティメニューを選択して、他の報告書から入力データを取得します。
(2) midas Civil NXモデルファイル(*.mcb)を選択し、参照DBダイアログボックスから取得する項目を指定します。読み込まれたデータにはデータの内容が含まれておらず、データのタイプと形式だけが含まれているため、現在のモデルファイルに基づいて読み込まれたデータが自動的に更新されます。