機能
- 特定の境界条件が入力された節点または要素に名前を付けて、境界条件グループとして定義するために、グループを作成,削除または名称を修正します。
- 複雑なモデルにおいて、施工段階や要素の用途、幾何学的特性などを考慮して、境界条件が付与された節点と要素を境界条件グループに指定すると、反復的な選択過程なしにグループの名を利用して対象を [選択] したり 活性化 ( [アクティブ] )することができます。 特に、橋梁の施工段階別解析で施工段階別にモデルの境界条件を定義する時に使われます。
- 境界条件グループを定義するには、まず [境界グループ] でグループを作成します。 次に、ツリーメニューのグループタブで境界条件が付与された節点と要素を選択してドラッグ&ドロップで割り当てるか、境界条件入力時に所属する境界条件グループを直接指定します。
経路
メインメニュー: [プロジェクト] タブ > [グループ] グループ > [グループ] > [境界グループ]
入力
境界グループ ダイアログボックス
名称
新しく作成、修正、または削除する境界グループ名を入力します。
MIDAS CIVIL NX の 橋梁ウィザードを使用してPC箱桁をモデリングする時、自動生成された境界グループの名前は次の通りです:
-
押出架設工法ウィザード
最終:完成系状態の支持条件状態
臨時:臨時柱及び事前製作工場の支持条件
CSn-Dfmm:施工段階、n番目のセグメント、m番目の段階の支持条件(変形位置に割り当てられる)、すなわち反り変形後に提供された支持条件
CSn-Orgm:施工段階、n番目のセグメント、m番目の段階の支持条件(変形していない位置に割り当てられる)、すなわち強制変位の影響を含め、変形していない元の位置で提供される支持条件
CSn-OrgmP:押出部材が支持台によって支持される前の直前の境界条件。施工段階CSn-mP(大文字PはPierを表す)は、押出部材が柱によって支持される前の直前の条件が活性化され、次の段階で非活性化されます。
- 施工段階CSn-mで「m」は、n番目のセグメント内で発生する押出距離によって生成された段階(下位段階)を示します。
- 施工段階CSn-mPは、橋脚によって支持される直前に発生する最長のカンチレバー状態を維持する押出部の状態を示します。
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張出架設工法ウィザード
支持:柱と支持壁の支持条件(施工段階CS1で活性化)
弾性連結:PC箱桁と柱をつなぐ弾性リンク(施工段階CS1で活性化)
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移動支保工/固定支保工工法ウィザード
始点_ローラー : CS01施工段階で開始バートレスのローラー支持状態
橋脚n_ローラー:CSn施工段階で活性化されるn番目柱のローラー支持条件
橋脚m_固定:ウィザードで指定されたm番目の柱で固定支持条件(CSm施工段階で活性化)
橋脚1_固定:臨時固定支持状態は最初の柱に割り当てられ、固定支持状態のある柱まで工事段階が進行するまで維持されます(CS1で活性化され、CSmで非活性化される)。
橋脚1_ローラー:最初の柱に割り当てられた一時的に固定された支持条件が永久的に固定された支持条件のある柱で、施工段階が進むとローラー支持条件として再割り当てされます (建設段階CSmで活性化される)。
終点n_ローラー:最終段階の直前に活性化される終端受けのローラー支持条件
接尾語
複数の境界グループを同時に作成する場合は、各グループ名の接尾語として使用される数字を入力します。 橋梁の施工段階別解析において、施工段階別にモデルの境界条件を定義するための境界グループの生成に主に使用されます。
グループ並べ替え
,
:グループ全体に対して昇順/降順で並べ替えます。
,
:選択したグループを一段階上位/下位に移動します。 キーボードのCtrlキーとShiftキーを利用して、選択した複数のグループを同時に移動することができます。
追加
入力された名前の境界グループを作成します。 接尾語を適用した場合、接尾語で定義した数だけの境界グループが同時に生成されます。
修正
リストで指定した境界グループの名前を修正します。
削除
選択した境界グループ名が削除されます。[Ctrl] または [Shift] キーを使用すると、複数選択が可能です。
非選択削除
リストから指定した境界グループを除く残りのグループをすべて削除します。 リストでは、キーボードの [Ctrl] キーを使用して複数のグループを指定できます。
閉じる
境界グループの定義 ダイアログボックスを終了します。
グループ タブ
ツリー メニューの [グループ] タブを使用して、定義済みの境界グループに節点と要素を割り当てます。
まず、選択機能を使用して、グループに割り当てる節点と要素を選択します。次に、選択した節点と要素を割り当てる境界グループ名をツリーメニューからモデルウィンドウにドラッグ&ドロップします。適切に割り当てられると、境界グループに属する節点と要素の数がグループツリーに表示されます。
境界タイプ選択 ダイアログボックス
境界タイプ選択 ダイアログでグループとして指定する境界条件を選択する。 [OK] をクリックすると、ダイアログで指定した境界条件が入力されている節点または要素が境界グループとして指定される。
複数の境界条件が異なる境界グループを定義し、特定の施工段階で節点や要素に割り当てると、その後の施工段階に累積して反映されます。