概要
選択した部材を指定した偏心距離及び方向に水平移動します。
偏心移動は、同一層でのみ移動できます。
実行方法
リボンメニュー:モデリング > 編集 > 移動 > 偏心移動
コマンド:OM
詳細説明
入力制限
水平方向の偏心移動に限ります。(鉛直方向にはレベル移動を使用します)
入力対象
主として柱
注意事項
構造心は移動しません。偏心移動の前後で、
剛域:変わります
梁長:変わります
壁長さ:変わります
1. 対象部材選択
モデルビューで部材や節点を選択します。
複数のものが選択可能で、命令を実行する前に選択された部材がある場合は、この過程は省略されます。
2. 基準点指定
モデルビューで点を選択または入力します。
[ 座標入力の例 ]
(X , Y , Z) = (10 , 10 , 10) → 10 , 10 , 10 を入力
(X , Y , Z) = (10 , 10 , 0) → 10 , 10 を入力
(X , Y , Z) = (10 , 0 , 0) → 10 を入力
3. 距離入力
モデルビューで点を選択するか、相対座標(距離)を入力します。
ここで相対座標とは、基準点からの移動距離を指します。
4. 柱部材偏心移動適用範囲設定(R)
4-1.全層(A) 偏心移動する対象を、[選択した部材とXY座標が同じ部材の全て]に変更します。
例)ある柱を選択し、偏心移動すると、上下の全ての柱が偏心移動します。
4-2.該当部材(S) 偏心移動する対象を、[選択した部材のみ]に変更します。
5. 断面サイズ変更方向指定(D)
下記柱は5オプション、梁3オプションにより、断面サイズを変更した場合の偏心移動のルールを決められます。
例えば梁と外面を合わせるために柱を偏心させた後に、柱の断面サイズを変更させる場合に利用する機能です。
■ 5-1. 柱の断面サイズ変更方向
オプション | 偏心移動方向(A) | 偏心移動反対方向(B) | Y成分のみ反対(Y) |
断面サイズ変更方向 | y:偏心方向と同じ | y:偏心方向と逆 | y:偏心方向と逆 |
z:偏心方向と同じ | z:偏心方向と同じ | z:偏心方向と同じ | |
オプション | z成分のみ反対(Z) | 部材芯基準(D) | |
断面サイズ変更方向 | y:偏心方向と同じ | y:偏心方向無関係 | |
z:偏心方向と逆 | z:偏心方向無関係 |
■ 5-2.梁の偏心移動
オプション | 偏心移動方向(A) | 偏心移動反対方向(B) | 部材芯基準(D) |
断面サイズ変更方向 | y:偏心方向と同じ | y:偏心方向と逆 | y:偏心方向無関係 |
z:レベル移動オプション | z:レベル移動オプション | z:レベル移動オプション |
1. 偏心移動解除(C)
偏心移動の設定を解除します。