1. 用語の説明
Grid Cell: テーブルの入力欄(セル)
Column Header: 列のタイトル行
Row Header: 行のヘッダー
Title Row: テーブルの上段に位置するタイトルが表示される行(Column Headerの集合)
Current Cell: 入力の待機中か、入力中であるGrid Cell
Current Row Mark: Current Cellがある行
Append Row Mark: データの追加に使用される行
Record: データベースに保存されるデータの単位
たとえば、1つの節点または1つの要素はデータベースに1つの Recordとして保存され、テーブルでは1つの 行として表示されます。
2. 使い方の説明
1) 基本的な使用方法
Current Cell の移動
キーボードの方向キーまたは[Tab]キーを押すか、マウスを当該位置に移動した後、マウスの左ボタンをクリックします。
Current Row の移動
キーボードの方向キーまたは[Tab]キーを押すか、マウスを当該位置に移動した後、マウスの左ボタンをクリックします。
Grid Cellの選択
テーブルの内容をクリップボードにコピーするためGrid Cellを選択することを意味し、キーボードの[Shiftキーと方向キー、 [Ctrl]キーと方向キーまたは、マウスでドラッグし選択します。
行の移動
Row Headerをマウスでクリックすると、行全体が選択されます。
列の移動
Column Headerをマウスでクリックすると、列全体が選択されます。
テーブル全体の移動
テーブルの左上の最初のGrid Cellを選択すると、テーブルの内容全体が選択されます。
列の幅の調整
Column Headerの端にマウスを当てると、マウスのカーソルが幅調整用の形になり、この状態でマウスでドラッグしながら幅を調整します。
列の位置変更
Column Headerをマウスでクリックすると列全体が選択されます。この状態で再びマウスの左ボタンを1回押して、そのままドラッグして希望する位置に移動します。
Grid Cellに内容入力
Grid Celに入力する方式はEdit Box方式とCombo Box 方式があります。Edit Box方式の場合、キーボードで入力でき、 Combo Box方式はマウスでList Boxから1つを選択すると、選択した項目が入力されます。
2) データ操作方法
データの操作は Record 単位(行単位)で行われます。したがって、編集中であるRecordでそれぞれのGrid Cellの内容が修正されると、臨時メモリーに保存され、Current Cellが他のRecordに移動されると、データベースの変更内容が保存されます。
データの追加
Append RowにCurrent Cellを移動させて入力すると新しいRecordが生成され、新しいRecordの編集状況になります。このときRow HeaderにはRecordが編集中であることを知らせる 鉛筆マークが表示されます。
入力した内容を データベースに保存するためには方向キーやマウスでCurrent Cellを他のRecordに移動します。
データの削除
削除するRecordにCurrent Cellを移動して[Delete]キーを押すと削除できます。複数のRecordを同時に削除するためには 削除したいRecordを全て選択してから [Delete]キーを押して削除します。
[Delete]キーを押したときにRecordがない場合はCurrent CellにあるRecordが削除されます。
データの修正
修正したいRecordにCurrent Cellを移動っした後、Recordに内容を入力するとRecordが修正状態に転換されます。このときにもRow HeaderにはRecordが編集中であることを知らせる鉛筆マークが表示されます。
修正された内容をデータベースに保存するためには入力の場合と同じくCurrent Cellを他のRecordに移動します。
入力/修正の取り消し
新しいRecordを入力しているとき、入力を取り消すためには [Esc]キーを押します。
既存のRecord修正するときに [Esc]キーを押すと、修正されア内容が取り消され、テーブルでは元も値が復旧されます。
3) クリップボードを利用したデータ コピー及び張り付け
一般のテキスト編集のソフトやエクセルのコピー、貼り付けの機能と同じ機能が使用できます。
・コピー領域の指定
-キーボードの[Shift]キーと方向キーを利用
Current Cellをコピーしたい部分の最初の位置移動します。そこから[Shift]押したまま方向キーで移動すると、画面で反転された領域が選択されます。
-マウスでドラッグ
マウスでコピーする領域の最初の位置を クリックし、ドラッグすると画面で反転された領域が選択されます。
-キーボードの[Shift]キーとマウスを利用
Current Cellをコピーする領域の最初の位置に移動し、 コピーする領域の最後の位置で [Shift]キーを押したまま クリックします。
-キーボードの[Ctrl]キーとマウスを利用
[Ctrl]キーを押したまま マウスの左ボタンをクリックするとクリックされたセルがそれぞれ選択されます。既存の選択された領域は残したまま追加で選択でき、連続しない領域を選択するとこに使用します。
-行全体を選択
Row Headerをマウスでクリックするか、ドラッグすると行全体が選択されます。
[Ctrl]キーを押したままRow Headerをクリックすると選択がToggleされます。
-列全体を選択
Column Headerをマウスでクリックするか、ドラッグすると列全体が選択されます。
[Ctrl]キーを押したまま Column Headerをクリックすると選択がToggleされます。
-テーブル全体を選択
テーブルの最初のGrid Cellを選択すると テーブル 全体が選択されます。
4)その他
コピー
コピーする領域を指定した後、[Ctrl] + Cを押すか、 コピーをマウスでクリックするとコピー 領域の内容がクリップボードにコピーされます。コピー 領域が指定されていない場合は、Current Cellの内容がコピーされます。
貼り付け
クリップボードの内容を貼り付ける位置にCurrent Cellを移動した後、[Ctrl]+Vを押すか、貼り付けをマウスでクリックするとクリップボードの内容がテーブルに記録されます。
コピー / 貼り付けの規則
-既存のRecordがあるところに貼り付ける場合
既存のRecordがるところに貼り付けをするとRecordが修正され、修正された内容が データベースに保存されます。
-編集中のRecordに貼り付ける場合
編集中のRecordに貼り付けをすると、編集中のRecordが修正され、この場合はデータベースに保存されません。Current Rowを他のRecordに移動すると、編集が完了され、修正された内容がデータベースに保存されます。
-Append Rowに貼り付ける場合
Append Rowに貼り付けをすると新しくRecordが生成され、データベースに追加されます。貼り付ける領域の列の数とテーブルの列の数が異なる場合にはデフォルト値で埋められます。たとえば貼り付ける領域の列が5列でテーブルが6列である場合、最初の列に貼り付けた場合、6列目はデフォルト値で埋められデータベースに入力されます。
-貼り付けができない場合
(1) 貼り付ける領域がテーブルの範囲を超える場合には、貼り付けができません。たとえば、貼り付ける領域が5列で、テーブルが6列の場合、貼り付ける最初の位置を3列目以降に指定すると、貼り付けができません。
(2) 貼り付ける領域が5行でテーブルが6行である場合、(Append Row 除く) 3行目以降に貼り付ける場合にも貼り付けができません。
(3) 貼り付ける領域と、対象領域のサイズが異なる場合にも貼り付けができません。たとえば、コピー領域が3行 2列で、貼り付ける領域を2行 2列で指定すると、貼り付けができません。ただし、コピー領域が1つのGrid Cellで、貼り付ける領域が1列であれば、2行以上であっても貼り付けができます。
(4) 貼り付ける内容にエラーが含まれている場合にも貼り付けができません。
5) コピー / 貼り付けを利用したエクセルとのデータ交換
(1) テーブル内容をエクセルに貼り付ける
テーブルでコピーする領域を選択し、[Ctrl]+Cを押すか、 コピーをクリックします。
エクセルで貼り付けるところの最初の位置をマウスでクリックし、[Ctrl]+Vまたh、 貼り付けをマウスでクリックします。
(2) エクセルの内容をテーブルに貼り付ける
エクセルでコピーする領域を選択し、[Ctrl] + Cを押すか、 コピーをクリックします。
テーブルで貼り付けるところの最初の位置をマウスでクリックし、[Ctr]+Vまたは、 貼り付けをマウスでクリックします。
3. テーブル付加機能
1) テーブル整列(Sorting)
・機能
テーブルを列ごとに整列し表示できます。
昇順または、降順整列オプションを提供しており、複数の列で整列する機能を適用します。
・呼出
テーブルでマウスの右ボタンをクリック
コンテキストメニューで”整列ダイアログ”を選択
・使用
並べ替え ダイアログボックス
列テーブル: テーブルにある列名
テーブルの列にある列名を選択し、右矢印のボタンを押すか、マウスでダブルクリックすると、優先されるキーに移動されて整列キーとして使用できます。
優先されるキー: 整列するテーブルで使用される列名
優先されるキーにある列の名を選択すると、左矢印のボタンを押すか、マウスでダブルクリックすると、整列に使用されるキーから除外されます。
優先されるキーのチェックボックスをオンにするとデータを昇順で整列し、チェックボックスをオフにすると降順で整列します。
優先順位
優先されるキーにある列での表示順を変更します。
上へ:列を上に移動
下へ: 列を下に移動
2. テーブル形式の設定
・機能
テーブル列の幅の変更、左右の揃え方、実数値の表示方法および小数点以下の桁数を変更することができます。
・呼出
テーブルでマウスの右ボタンをクリック
コンテキストメニューで”スタイルダイアログ”を選択
・使用
スタイルダイアログボックス
名称
テーブルにある列名
タイプ
データの種類(整数、実数、テキスト列)
名称とタイプは変更できない部分であり、編集ができなくなっています。
幅
現在の列の幅(Pixel 単位)
整列
左揃え、中央揃え、右揃えを指定
書式
実数形の値を出力する方法を指定
変更なし: 入力された値をそのまま出力
固定小数: 固定小数点で表記
指数型: 指数形で表記
自動使い分け: 実数値により固定小数や指数で表記
小数部: 実数値を出力するときに、少数点以下の桁数を指定
3. 列の幅の自動調節
・機能
列の幅をテーブルに出力された名称の長さに合わせて自動的に調節する機能です。
・呼出
テーブルでマウスの右ボタンをクリック
コンテキストメニューで”幅の調整”を選択(モデル作成モードでのみ使用できます)
4. グラフの出力
・機能
テーブルの内容を各種のグラフで出力して確認することができます。
・呼出
テーブルでグラフで出力する領域を選択(領域の選択方法はコピー領域のを選択方法と同様)
テーブルでマウスの右ボタンをクリック
コンテキストメニューで”グラフ表示”を選択
・使用
グラフ表示ダイアログボックス
グラフ形式: 出力するグラフの形式を選択
項目を選択するとグラフの形態のサンプルが右側に表示されます。
インデックス: グラフ軸に使用する列の項目を指定
コピー領域から選択された列とデフォルト(Serial Number)のうち、1つを選択します。
グラフタイトル: 出力されるグラフのタイトルを入力
テーブル種類別付加機能
1. 節点 / 要素 テーブル
節点 /要素を選択
節点 / 要素 テーブルで行全体を選択すると、選択された行に対応する節点・要素がモデルビューに表示される。
編集可/編集不可
機能
列の内容を、編集可能/不可能で設定し、編集不可能なGrid CellにはCurrent Cellが移動できません。
呼出
編集可能/不可能にする列の位置でマウスのカーソルを置き、マウスの右ボタンをクリック
コンテキストメニューで”編集可”/”編集不可”を選択
番号づけ
機能
節点(要素)の番号の生成方法を指定します。
呼出
マウスの右ボタンをクリック
コンテキストメニューで”番号付け”を選択
選択/フィルター
機能
節点(要素)を選択するか、または一部選択された節点(要素)のみをテーブルに出力する機能を提供します。
呼出
マウスの右ボタンをクリック
コンテキストメニューで”選択&フィルター”を選択
使用
選択&フィルター ダイアログボックス
選択する節点(要素)番号を入力
順番で入力するか、to-by文法を使用使用して入力します。
(例、4,5,6,......,35,36,37: 4 to 37)
(例、4,6,8,10,12,14,16: 4 to 16 by 2)
モード
選択:フィルタリングされたテーブルで節点や要素を選択
フィルター: 全体モデルから選択された節点や要素のみをテーブルに表示
全て: 全ての節点(要素)を選択
解除: 節点(要素)を選択解除
反転: 現在選択された節点(要素)を解除し選択されていない節点を選択
前: 以前に選択された節点(要素)を選択
2. 結果テーブル
1)行フィルタリング
・機能
結果テーブルから一部の節点(要素)だけを選択し、要素の属性別(要素の種類、材質の種類、断面の種類、グループなど)、または要素の断面力、応力度を荷重条件/荷重組合わせ条件、施工段階そして、 部材位置(i節点、1/4、1/2、3/4、j節点)ごとに結果を確認することができます。
・呼出
結果テーブルを実行すると自動的に呼び出されます。
結果テーブルでマウスの右ボタンをクリックして、コンテキストメニューで行フィルタリング をクリックします。
・使用
フィルタリングダイアログ ダイアログボックス
節点/要素
選択された節点(要素)番号のリストが表示されます。使用方法は選択と同様です。
荷重ケース/組合わせ
ダイアログボックスの荷重条件と荷重組合わせ条件のリストで、出力する項目にチェックします。施工段階解析を行う場合には、施工段階荷重条件リストが表示されます。施工段階解析モデルの結果処理機能で自動生成される施工段階荷重は”[結果]タブ > [タイプ : 一般] > [荷重組合せ]グループ > [荷重組合せ] ”を参照してください。
ステージ/ステップ
施工段階解析を行う場合にアクティブされ、施工段階とステップのリストが表示されます。結果を出力する施工段階とステップにチェックします。
固有モード
固有値解析を行う場合にアクティブされ、固有振動モードのリストが表示されます。出力する固有振動モードにチェックします。
座屈モード
座屈解析を行う場合にアクティブされ、座屈モードのリストが表示されます。出力する座屈モードにチェックします。
2) 荷重ケースでアクティブ
機能
結果テーブルで荷重条件別に出力された結果を確認することができます。
呼出
結果テーブルでマウスの右ボタンをクリック
コンテキストメニューで”荷重ケースでアクティブ”をクリック
使用
結果テーブルの項目 ダイアログボックス
表示項目
テーブルに出力されている解析結果の項目からアクティブする項目にチェックします。
荷重ケース
テーブルに出力されている荷重条件リストからアクティブする項目にチェックします。
3) 最大変位に正規化
移動荷重、支点沈下、時刻歴解析などの結果に特定の項目の最大値が出力されるとき、他の部材力も同時に出力できます。
呼出
結果 テーブルでマウスの右ボタンをクリック
コンテキストメニューで”最大変位に正規化”を選択