機能
- モデルに含まれる要素の自重(Self Weight)を荷重として入力するか、既に入力されている自重を修正または削除します。
- CIVIL-NX は入力された要素の体積と比重量を利用して解析モデルに含まれる自重(Self Weight)を自動計算します。
- 計算された自重は、“自重” 機能を使用して全体座標系 X , Y , Z の各方向に対して体積力の形で静的解析時に考慮することができます。
- そして、動的解析または等価静的地震荷重の演算に自重による質量効果を考慮したい場合には、“解析モデルの基本設定” 機能で考慮するかどうかを指定することができます。
- 各要素種類別の自重の考慮方法は次のとおりです。
1. トラス要素 , 引張力専用要素 , 圧縮力専用要素 , 梁要素
トラス要素 , 引張力専用要素 , 圧縮力専用要素または均一断面の梁要素の自重は、断面と材料でそれぞれ入力された断面積と単位体積重量、そして要素の長さをかけた重量が要素の長さにわたって均一に分布する形態として考慮されます。
そして、SRC 断面として指定された梁要素の場合(“断面” 機能の ‘SRC’ タブ参照)は、コンクリートと鋼材に対してそれぞれ別に重量を計算して考慮されます。
梁要素が不均一断面(テーパー断面)で入力された場合(“断面” 機能の ‘テーパー断面’ タブ参照)は、一方の断面から反対側の断面に向かうにつれて、断面が変化することによって自重が一次的な比例関係で分布するものと仮定されます。
“剛域の考慮” 機能により剛性域を考慮する場合、柱部材に分類された梁要素の自重は、離隔距離を考慮しない両節点間の長さについて考慮され、桁部材(柱と連結される水平部材)に分類された梁要素の自重は、両節点間の長さから両端の離隔距離を除いた長さが自重の計算に使用されます。
“梁要素の端部剛域設定” 機能において、均一断面の梁要素に剛性域を考慮する場合には、離隔距離に関係なく、両節点間の区間に対して自重が均一に分布すると仮定します。
また、テーパー断面の場合も、剛性域による離隔距離区間については、それぞれ当該断面の平均重量が均一に分布するものと考慮します。
2. 平面応力要素 , 板要素 , 平面ひずみ要素 , 軸対称要素
平面応力要素 , 板要素 , 平面ひずみ要素 , 軸対称要素の自重は、要素面積と単位体積重量,そして要素の厚さをかけて、各連結節点に面積比率を考慮した集中荷重の形で入力されます。
平面応力要素 , 板要素は、“厚さ” で入力された厚さ(板要素の場合は 面内厚さ)を使用し、平面ひずみ要素と軸対称要素はそれぞれ単位幅(1.0)と単位角度(1.0 Radian)が使用されます。
3. ソリッド要素
ソリッド要素の自重は、要素の体積と単位体積重量をかけ、各連結節点に体積比率を考慮した集中荷重の形で考慮されます。
経路
メインメニュー:[荷重] タブ > [タイプ:静的荷重] > [静的荷重] グループ > [自重]
入力
自重 ダイアログボックス
荷重ケース名
単位荷重ケース選択欄で、希望する荷重ケースを指定します。追加で荷重ケースを入力または修正 , 削除が必要な場合は、右側のボタンをクリックします。
荷重グループ名
入力した荷重条件を含む荷重グループを選択します。グループ指定が不要な場合は、"デフォルト"を選択します。荷重グループを追加生成または修正するには、 ボタンをクリックして「荷重グループの定義」ダイアログボックスを呼び出します。
自重の係数
X:全体座標系 X軸方向成分に対する自重係数
Y:全体座標系 Y軸方向成分に対する自重係数
Z:全体座標系 Z軸方向成分に対する自重係数
面内および面外方向の厚さを別々に入力した場合、“自重” 機能による自重は面内方向の厚さを適用します。ただし、面内方向の厚さが「0」の場合は、面外方向の厚さを適用します。
補強板の“自重”は、yz と xz 断面の面内厚さのうち大きい値を適用する。ただし、面内方向の厚さが「0」の場合は、面外方向の厚さのうち大きい値を適用する。
施工段階解析制御データで ‘PC鋼材による変更’ を選択した場合、PC鋼材重量は構造重量に含まれず、断面剛性だけが反映されます。グラウト前はコンクリート純断面(シース部分を除く面積)、グラウト後はコンクリート断面の総面積で自重を計算します。
オペレーション
追加:自重の係数 入力欄を入力してから、をクリックします。
修正:ダイアログボックス下部の自重リストから該当する荷重条件を選択し、上部の入力欄で修正してから、ボタンをクリックします。
削除:ダイアログボックス下部の自重リストから該当する荷重条件を選択し、‘削除’ ボタンをクリックします。