機能
- この機能は、使用者定義の分布図を作成するための項目を設定する機能です。
- 使用者定義の分布図は、梁要素及びトラス要素の異なる結果成分(断面力、応力度)を同時に分布図で表示できる機能で、使用者がより多様な結果成果物を作成できる環境を提供します。
- 例えば、下記の3径間の連続橋梁で、1番目の径間は鉛直方向のせん断力、2番目の径間は曲げモーメント、3番目の径間は応力度の結果を同時に出力できます。
使用者定義の分布図を出力するためには、まず”分布図表示>分布図の定義”で結果を出力する各要素グループの結果種類を指定した後、分布図の表示で結果を出力します。
異なる種類の結果を組み合わせて出力する場合は、同じ施工段階でのみ可能であり、複数の施工段階の結果を組み合わせることはできません。
経路
メインメニュー:[結果]タブ > [タイプ : 一般] > [結果表示]グループ > [分布図表示] > [分布図の定義]
入力
分布図の定義ダイアログボックス
要素
使用者定義の分布図を出力する要素番号を入力します。右の[…]···ボタンをクリックすると、別のダイアログに現在定義されている構造グループリストが表示され、ここでグループを選択すると、当該グループに含まれている要素番号が自動的に選択されます。
出力タイプ
出力する結果の種類を選択します。使用者定義の分布図では、次のタイプの結果を生成できます。
変位 / トラス要素の断面力 / トラス要素の応力度 / 梁要素の断面力 / 梁要素の応力度 / 梁要素の応力度(PC)
成分
出力する結果の成分を選択します。 上記で選択した結果の種類に応じて、選択した結果の種類に適した成分を選択できるようにダイアログが変更されます。
グループ名
分布図を生成するための要素のグループ名を入力します。
以下の要素グループリストから一つを選択し、ディスプレイオプションをクリックすると、その要素グループの結果出力に対する画面出力を設定することができます。
ディスプレイオプションダイアログ ボックス
分布図オプション
色相 : 分布図のカラーを選択します。
倍率 : 分布図の倍率を入力します。さまざまな種類の結果を同時に出力するため、デフォルトの倍率が適切でない場合があります。その場合はこの倍率を変更して要素グループ別に分布図の倍率を調整することができます。
下の上図は倍率が多少不適切な場合の例です。このような場合、各要素グループの倍率を調整することで下の下図のように出力することができます。
値表示
画面に結果値を出力するときにチェックします。
小数点以下 : 表示する数字に小数点以下の桁数を指定します。
指数 : 指数形式で表示します。
傾斜角度 : 数値を表示する角度を指定します。
デフォルトの小数点以下桁数は、「プロジェクト>プレファレンス」で制御できます。
傾斜角度 = 0 の場合、数値を節点または要素の右側に水平に表示します。
ここでの角度は反時計回りを基準とし、数字の読みやすさを向上させるために使用します。
数値を表示する断面 : 要素の部材力を数値で出力する位置を指定します。
I : 梁要素の始節点(N1)で発生する断面力を数値で表示します。
中央 : 梁要素の中央における断面力を数値で表示します。
J : 梁要素の終節点(N2)で発生する断面力を数値で表示します。
最大絶対 : 梁要素(4断面)の5ポイントにおける断面力の内、最大絶対値を梁要素の中央で数値で表示します。
最小/最大 : 梁要素(4断面)の5ポイントにおける断面力の内、最小および最大を梁要素の当該位置で数値で表示します。
全て : I端、中央、J端における値を同時に表示します。
グループの最大/最小のみ : 各グループ内の最大/最小値のみを表示します。
最小 & 最大 : 最大、最小値の両方を表示
最大絶対値 : 絶対値が最大の数値を表示
最大値 : 最大値のみを表示
最小値 : 最小値のみを表示
制限値(%) : 選択された最大あるいは最小値から、”(最大値-最小値)×制限値”の範囲内にある全ての要素断面力を表示