機能
- 支点沈下荷重を考慮した解析を実行する場合に、沈下条件を入力します。
- 支点沈下荷重を考慮した解析を行うための手順は以下のとおりです。
1. 支点沈下グループ メニューで支点沈下が同時に発生可能な支点を沈下グループと定義し、各グループの沈下量を入力します。
2. 支点沈下荷重ケースで定義された支点沈下グループを選択して荷重条件を定義します。
3. 解析実行 メニューをクリックして解析を実行します。
4. 解析が正常に完了すると、支点沈下が可能な場合の数に対して算出された最大/最小値を確認するか、算出された結果を他の荷重条件の結果と組み合わせて分析することもできます。
経路
メインメニュー：[荷重] タブ > [荷重タイプ：支点沈下] > [支点沈下解析データ] グループ > [支点沈下荷重ケース]
入力
支点沈下荷重ケース ダイアログボックス
支点沈下荷重ケース
荷重ケース名：支点沈下荷重ケースの名称を入力します。
沈下グループの選択
支点沈下グループリストの中から、条件に使用する支点沈下グループを選択します。支点沈下グループをマウスで選択し、 をクリックして選択します。選択済みの支点沈下グループを除外したい場合は、最初に支点沈下グループを指定し、
をクリックして除外します。
Smin：支点沈下が同時に発生する可能性のある最小支点沈下グループの数を入力します。
Smax：支点沈下が同時に発生する可能性のある最大支点沈下グループの数を入力します。この値は、選択グループに選択されている支点沈下グループの数より大きい値は指定できません。
倍率：荷重増減係数を入力します。
解説：支点沈下荷重ケースに関する説明を入力します。
オペレーション
追加：沈下グループ , SMin , Smax , 倍率などのデータを使用して構成した支点沈下荷重ケースを入力します。
修正：既に入力された支点沈下荷重条件を選択して修正します。
削除：既に入力された支点沈下荷重条件を選択して削除します。
同時発生部材力確認
支点沈下解析は、ユーザーが定義した場合の数だけの条件に対して強制変位荷重を載荷した上で、各部材力成分別 (Fx , Fy , Fz , Mx , My , Mz) で最も不利な値を出力します。したがって、出力された部材力成分は発生可能な最も不利な結果であり、各成分別の結果は同じ荷重が載荷された状態の結果ではありません。
発生可能な最大断面力出力結果
部材設計のためには同時性のある結果が必要であり、断面力テーブルでマウスを右クリックして表示される最大値要素の表示メニューで同時発生断面力を確認することができます。“成分” 列で示した成分が最大/最小値になるようにする荷重状態で発生した成分別の断面力を示したものです。
同時発生断面力出力結果
成分別の断面力の最大/最小値を出力するためには発生条件が多くなる場合があります。支点沈下に対する荷重条件が含まれた荷重組合せを利用して部材設計をする場合に、意味ある組合せを抽出するために、次のような方法を使用します。