概要
MIDAS eGen の一般作業環境の初期設定を行います。
初期設定状態の確認及び修正は、ダイアログボックスの左側にあるツリーメニューで行いま
す。
実行方法
リボンメニュー:ツール > 環境設定 > プレファレンス
コマンド:OP
詳細説明
ダイアログボックスの左側にあるツリーメニューの各項目を選択すると、該当する内容が右側
に表示されます。
[ 確認を押すと変更内容保存 ] のチェックボックスをオンにして、[ OK ] ボタンをクリッ
クすると変更内容が直ちに適用されます。
再回起動時も同じ設定(変更内容を含む)で起動されます。
一般
■ 会社名
会社名を入力します。
■ 会社住所
会社名を入力します。
■ 電話番号
電話番号を入力します。
■ FAX
FAX 番号を入力します。
■ 署名
署名を入力します。
■ 任意保存
eGen 実行時のテンポラリーファイルが保存される、ディレクトリ先を指定します。
ディレクトリ先は十分な空き容量のあるドライブに設定することを推奨します。
ディスクの空き容量が不十分である場合、実行が遅くなることやエラーが発生する恐れがあり
ます。
■ 自動保存
指定された時間間隔でプロジェクトファイルが自動保存されます。
■ バックアップファイル作成
プロジェクトが変更される度に、以前に保存されたバックアップファイルと同じ名前で *.bak
形式で保存されます。
■ 最近作業ファイル数
ファイルメニューの下側にある[ 最近作業を行ったプロジェクトファイル ]リストに表示され
るファイル数を指定します。
■ 作業ディレクトリ先
プロジェクトファイル起動および保存時に、画面に表示されるディレクトリファイル先を指定
します。
ビュー
■ モデル領域サイズ初期化
新しいプロジェクトの作業領域のサイズを設定します。
■ 初期ビュー
新しいプロジェクトファイルの生成時もしくは既存のファイルを読み込む時の、 画面表示モー
ドを選択します。
Iso View:全体座標系で立体的に表示されるモード
Top View:平面的に表示されるモード
データ許容値
■ 指定された小数点以下の桁数 ”r;0” で出力
指定した小数点以下の桁数の許容値を超えた少数部分は切り捨てます。
■ 節点のマージされる距離制限
2 つ以上の節点を 1 つの節点に結合させる時に、結合可能な許容範囲を指定します。
■ 交差許容限界
近接した節点と要素の間、もしくは要素同士間の結合させる時に、結合可能な許容範囲を指定
します。
材料 / 断面
材料と断面のデータベースを設定します。
結果
■ 最大(max), 最小(min)値になる荷重組み合わせの出力時符号出力
荷重組合せ時、解析結果の最大値(max)、最小値( min )を絶対値ではなく符号付き値で表示します。
解析
本機能では、解析実行時に必要な制御データベースを設定します。
主な制御データベースには、解析器設定やメモリ管理方法があります。ここで指定された項目
はレジストリに自動保存され、
再回起動時も、追加変更がない限り同じ設定(変更内容を含む)で起動されます。
■ 静的解析方法
実行する解析器を選択します。
選択可能な解析器には Multi Frontal Sparse Gaussian solver と Skyline solver があります。
基本設定 : Multi Frontal Sparse Gaussian )
■ 適用方法
構造物の規模やモデリングの特徴によって性能が変わりますので、より適切な解析器を選択す
る必要があります。
一般的には、Skyline solver は 1次元形状の構造物の解析時に、
Multi Frontal Sparse Gaussian solver は 2, 3次元形状の構造物の解析時に適しています。
Lanczos 法を用いた動的解析では、自動的に Multi Frontal Sparse Gaussian Solver に設定され
解析を行います。
■ Multi Frontal Sparse Gaussian Solver
解析性能を画期的に向上させた解析器です。壁やスラブを板要素でモデリングする構造物解析
に適しています。
Skyline solver と比べて、使用されるMain memory が非常に少ないため、 解析モデルの規模が
大きい場合もしくは Main memory が不十分である場合に有効です。要素当たり自由度数が多
く節点が多い構造物の場合には、Skyline solver と比べて 3 〜 5 倍程度に解析速度を向上させま
す。
反面、一般的な小規模のモデルの場合には、Skyline solver に比べて解析速度が低下します。
解析速度は、解析モデルの種類やハードディスクの速度によって著しく左右されますが、場合
によっては 10 〜 20 倍程度までの速度差が発生します。
非線形解析時、特定な剛性領域(剛性が非常に低い領域、もしくは剛性が低下する領域)では
Skyline solver と比べて敏感に反応しやすいため、プログラム実行時安定性が低下する恐れがあ
ります。
■ Skyline Solver
伝統的に構造解析プログラムで最も使用されてきた解析器です。
解析種類、解析モデルの規模やシステム性能によらず広範囲に使用されます。
小規模解析モデルでは解析速度は速いですが、大規模解析モデルでは解析速度が著しく低下し
ます。
解析速度は Main memory の容量に著しく左右されますので、 大規模解析モデルの場合には
Main Memory の空き容量を十分に確保する必要があります。
■ マルチプロセッサー
複数の作業を効率的に処理できるMulti Processor機能を使用するか否かを選択します。(基本設定: チェックオフ)
■ 適用方法
この機能は、Multi Frontal Sparse Gaussian Solver を選択した場合に使用可能です。
解析速度の向上のために、Multi Processor 機能を使用することを推奨します。
Multi Frontal Sparse Gaussian Solver はCPUが2つ以上の場合(Multi CPU もしくは Dual Core 以上の CPU )に解析速度が向上します。
Multi Core Processor 機能を使用すると、Single Core Processor と比べて約 50 %程度に性能が
向上されます。
■ CPU数
Multi Processor を実行する場合に用いる Processor の数(デフォルト値: 1 )
■ 適用方法
指定したProcessor の数は、CPU 数×Core 数以下にならなければなりません。(Multi CPU も
しくは Multi Core の場合)
Processorの数が制限より多いと、解析速度が少し低下される恐れがあります。
■ システムメモリ
解析時に使用する RAM の容量を指定します。自動指定とユーザー設定があります。(基本設定
: 自動)
■ 適用方法
指定された RAM の容量によって解析性能が変わります。
自動設定の場合、最適する RAM 容量を自動設定します。
自動設定の場合、システム OS とプログラム実行に必要な RAM 容量を考慮し、
プログラム内部で全体 RAM 容量の 70 %また 1.4 G Byte を超えないように設定します。
ユーザー設定の場合も、全体 RAM 容量の70%を超えないようにプログラム内部で制限が付きま
す。
設計
設計機能で適用する設計基準と鉄筋の規格を指定します。
特性一致
部材属性項目[ 特性一致 ] 機能が適用される項目を指定します。
チェックボックスをオフにした項目がある場合には、[ 特性一致 ] 機能は実行されません。
全項目初期化
全ての設定を初期化します。
現在項目初期化
現座設定中の項目のみ初期化します。