機能
- RC床版橋の格子モデルをいくつかの変数を入力するだけで自動生成します。
- 多主桁格子ウィザードによって自動生成されるモデルデーターの詳しい説明ばあばら格子モデルウィザードを参照してください。
経路
メインメニューで [ウィザード]タブ > [格子モデル]グループ > [格子モデル] > [多主桁格子(床版橋)]
入力
多主桁格子モデルウィザードは橋軸方向、橋軸直角方向、境界、荷重の4つのタブで構成されています。
橋軸方向タブ
橋梁の材質と縦方向の諸元を入力して橋梁モデルを自動的に生成します。
モデル
タイプ:スラブ構成形式を選択します。
一般タイプ:RC床版橋の支点部にテーパー断面を考慮することができます。
中空タイプ:断面形状がPC-PLATタイプの場合に適用します。支点部でテーパー断面を考慮できません。また曲線橋に適用することができません。
材料:橋梁の材質を定義して荷重タブで自重を計算する時に必要です。
断面:中空タイプの場合にアクティブされます。PC-PLAT 断面を定義します。断面オフセットは必ず中央-上部で定義しなければなりません。
橋梁の支間:橋梁の支間構成
主桁グリッド:主桁の縦方向の格子を分割して、入力した間隔を基準に格子の幅が決定されます。この時支点(リンク)の位置が格子の幅の中央になるように構成します。中空タイプの場合は"主桁の数"に変更されて主桁の数だけのPC-PLAT断面がモデルに追加されます。
横桁ピッチ:横桁の格子位置を入力します。
S1:各支間の区間内(S1 X スパン長さ)でCTC2が適用される区間、CTC2に入力された間隔で横方向の格子間隔が適用される区間であり、該当のスパンの比率
CTC1, CTC2:横方向格子の間隔
t, t1, a1, a2 :図を参照してスラブ橋の諸元を入力
半径:単一曲率を持つ曲線橋をモデリングする場合チェックして半径を入力します。
凸面:曲率が凸(円の中心が下部)の場合
凹面:曲率が凹(円の中心が上部)の場合
タイプ:モデルが一般タイプであり半径をチェックした場合、すなわち曲線橋の場合にアクティブ化されます。曲線橋の両端部を放射状タイプと並列タイプとして定義することができます。
斜角:橋梁の傾角 (θ deg)
直角:横桁の格子を橋軸方向に直角で構成する場合
傾斜:横桁の格子を斜角と同じ傾きで構成する場合
支点がある部分に橋軸方向の直角に横方向格子を追加:橋梁に斜角があって横桁を橋軸方向に直角で配置した場合(直角)アクティブされます。
斜め横桁の幅:橋梁に斜角があって横桁を橋軸方向に直角で配置する場合にアクティブされます。橋梁の縦方向に垂直で配置される横方向の格子幅はCTC1とCTC2によって決定されるが、下図のように外部の桁と内部の桁の幅を決定するためには別の幅を入力しなければなりません。
外部:橋梁外側に配置した斜め桁の幅
内部:橋梁内側に配置した斜め桁の幅
橋軸直角方向タブ
タイプ:横断面形式を防護壁と中央分離帯の有無によって指定します。
モデル:横断面の諸元を入力します。
スラブ幅:縦タブで入力された主桁の数によって自動的に計算されます。
b1, b2, ~, b7 :ガイド図を参照して横方向諸元を入力します。
境界タブ
境界
主桁の数に合うように作られます。
支持条件:固定支承の場合に選択します。
弾性連結要素:支承を弾性連結要素(弾性連結)で入力します。
弾性連結要素の剛性:弾性連結要素の剛性を入力します。
橋台:Kx, Ky, Kz :橋台位置における弾性連結要素の剛性
橋脚:Kx, Ky, Kz :橋脚位置における弾性連結要素の剛性
「詳細...」ボタン:弾性連結要素の剛性を方向別に入力します。
弾性連結要素の長さ:弾性連結要素の長さを入力します。
縦方向支持条件データ:橋梁橋軸方向の固定端位置と支承の可動方向を指定します。
固定支持条件:固定端の位置
可動方向: 支承の可動方向
接線方向:接線方向
支承部方向:支承部の方向
横方向支持条件データ:橋軸直角方向の固定端の位置を指定します。
固定支持条件:左側から固定端の位置を選択します。
境界タブ
荷重組合わせ
Japan Road III-H14/24:道路橋示方書平成14年/24年
自重:自重、施工段階が存在するとCS1に自重が含まれていることを見なして非アクティブ化されます。
舗装:舗装荷重(圧力荷重)
厚さ:舗装の厚さ
単位体積重量:単位体積当たりの舗装材の重さ
防護柵:防護柵の荷重(圧力荷重)
分離帯:中央分離帯の荷重(圧力荷重)
歩道:歩道荷重
厚さ:歩道の厚さ
単位体積重量:単位体積当たりの歩道の重さ
積雪荷重:雪荷重
厚さ:雪が積もった厚さ
単位体積重量:単位面積当たりの雪の自重
車両荷重:車両荷重形式
L-荷重タイプ-A(載荷長6m)
L-荷重タイプ-B(載荷長10m)
T-荷重タイプ-A
T-荷重タイプ-B
主載荷幅:道路中央線と直角方向に定義される荷重の載荷幅です。
基本値で「5.5 m」に設定されていて、任意の値を入力することができます。
群集荷重:群集荷重
沈下:支点沈下量
Note
支点沈下量を入力すると支持部の位置別に自動生成された支点沈下グループに対しで支点沈下を自動考慮した解析機能が適用されます。
温度:主桁に作用する温度差(システム温度)荷重
風荷重:橋梁と防音壁に作用する風荷重(梁要素分布荷重)
W : 防護柵に作用する風荷重を水平力として入力します。
T : 防護柵に作用する風荷重によるモーメントを入力します。