モデル
橋梁の主桁と手延べ桁の材料および断面、長さ、要素の分割およびステージ期間などを入力することで、橋梁モデルを自動生成します。
押出工法モデルウィザード ダイアログボックス
橋の情報
要素長さ
要素ごとの押し出し距離、つまり要素の長さ
要素および手延べ桁の長さは、一度に押し出す距離(「押出工法ステージウィザード」の「押出情報の定義」で設定)を基準とした倍数で指定されます。
半径
主桁が一定の曲率を有する曲線の場合、その曲率半径を入力します。手延べ桁と主桁に共に適用します。
凸面 : 曲率方向が凸(円の中心が下部)の場合
凹面 : 曲率方向が凹(円の中心が上部)の場合
半径を入力すると押出ウィザードは橋梁モデルを3次元の曲線橋と定義し、半径を入力しないと2次元の直線橋と定義します。
ステージ期間
施工段階の持続期間として、要素1個の組み立て、打設、養生、型枠解体などに必要な期間、つまり次の押出までの期間を入力します。
初期材齢
要素の初期材齢を入力します。これは、コンクリートを打設した後、養生と型枠を解体してから押出しまでの期間を意味します。押出後の時間経過は、次の施工段階の持続期間で考慮されます。要素の材齢はコンクリートの時間依存特性を考慮し、クリープ、乾燥収縮、および緊張力損失の計算に適用されます。
手延べ桁
手延べ桁の材料と断面、長さを定義します。
材料
手延べ桁の材料
断面
手延べ桁の断面
材料や断面情報を追加入力または修正するには、選択欄の右側の ボタンをクリックします。
長さ
手延べ桁の長さ
テーパー断面グループは、手延べ桁の生成時に自動的に割り当てられます。要素で定義されたテーパー(非直線)断面は、手延べ桁が押出長さによって複数の要素に分割されても維持されます。
橋梁モデル
主桁の材料と断面、およびセグメントの構成を定義します。
材料
主桁の材料
断面
主桁の断面
PSC-1CELL、2CELL / PSC-3CELL / PSC-nCELL / PSC-nCELL2 タイプの断面のみ選択可能です。
材料や断面情報を追加入力または修正するには、選択欄の右側のボタンをクリックします。
軸線は断面の図心に位置します。
セグメント
1回の施工段階を構成する主桁(型枠)の製作単位を定義します。
ILM工法において、セグメントは主桁(型枠)が製作場で1回の施工段階で製作される長さを意味します。これが1つの施工段階を構成し、ウィザード内部では押出過程で1回の押出し距離を考慮し、1セグメントを完全に押出すために必要な施工段階が追加生成されます。したがって、セグメントを分割して生成する要素は、1回の押出し距離を考慮し、その整数倍となるように長さを決定しなければなりません。
長さ : セグメント 1つの長さ
繰り返し: 繰り返し生成するセグメントの数
ボタンをクリックすると、入力した内容がリストに追加され、セグメントが分割される位置の節点に境界条件を入力できるように、右側の境界条件に自動的に分割位置が並びます。また、挿入位置の調整は、とボタンで行うことができます。入力内容の修正は、該当リストを指定して修正した後、ボタンをクリックします。削除は、ボタンをクリックしてください。
境界条件
完成系の橋台および橋脚位置、製作場、仮支柱を考慮して、施工段階解析に適用する境界条件を定義します。完成系解析に適用する境界条件は、該当する施工段階で設定し、完成系で別途修正することができます。
最終系支持を選択した場合
長さ
完成系を基準に、橋梁の始点部の橋台(原点)から節点までの距離を意味し、セグメントの入力内容に基づいて長さが自動的に計算され、リストに表示されます。
境界条件を入力する位置(完成系の橋台と橋脚位置)をリストから指定し、次の事項を入力してからボタンをクリックします。ボタンをクリックすると、該当リストに定義されている境界条件情報が削除されます。同じ境界条件を複数の位置に同時に定義するには、リストから対象を指定する際に[Ctrl]キーを押しながら複数選択します。
架設支持の位置
架設支持の位置は、手延べ桁とプレファブリケーション工場の仮支柱および支持点を表します。押出方向は、右端の橋台から左端の橋台(橋梁の原点)に向かって設定されていることに注意してください。No.1位置の長さは原点からの絶対距離を保持し、完成した橋梁の右端を表します。No.2以降の位置の長さは、右端の橋台から仮支柱までの増分距離を表します。
タイプ
定義する境界条件の種類を指定します。自由度成分は全体座標系(節点座標系を適用した場合には節点座標系)を基準とします。
なし
境界条件を適用しません。
支持条件
拘束する自由度にチェックを入れて、拘束条件を定義します。
Dx : 全体座標系X軸(節点座標系x軸)方向の変位自由度
Dy : 全体座標系Y軸(節点座標系y軸)方向の変位自由度
Dz : 全体座標系Z軸(節点座標系z軸)方向の変位自由度
Rx : 全体座標系X軸(節点座標系x軸)に対する回転自由度
Ry : 全体座標系Y軸(節点座標系y軸)に対する回転自由度
Rz : 全体座標系Z軸(節点座標系z軸)に対する回転自由度
節点ばね
自由度別に弾性支持剛性を入力して弾性支持条件を定義します。
SDx : 全体座標系X軸(節点座標系x軸)方向の弾性支持剛性
SDy : 全体座標系Y軸(節点座標系y軸)方向の弾性支持剛性
SDz : 全体座標系Z軸(節点座標系z軸)方向の弾性支持剛性
SRx : 全体座標系X軸(節点座標系x軸)に対する回転支持剛性
SRy : 全体座標系Y軸(節点座標系y軸)に対する回転支持剛性
SRz : 全体座標系Z軸(節点座標系z軸)に対する回転支持剛性
弾性連結
弾性連結要素を入力します。
弾性連結長さ
弾性連結の長さを入力します。この長さは、画面上で要素を表示するためだけに使用され、解析結果には影響しません。
連結形式
一般形式
一般的な弾性連結要素を生成します。弾性連結要素の要素座標系を基準に、各成分(SDx, SDy, SDz, SRx, SRy, SRz)に適用する弾性連結剛性を入力します。
剛体連結
剛体連結条件として考慮します。自由度が従属するため、剛性を入力する必要はありません。
引張専用
引張専担の弾性連結要素を生成します。弾性連結要素の軸方向(SDx)剛性を入力し、一般的には十分に大きい値(1.0 × 10¹⁰ tonf/m)を入力することをお勧めします。
圧縮専用
圧縮専担の弾性連結要素を生成します。弾性連結要素の軸方向(SDx)剛性を入力し、一般的には十分に大きい値(1.0 × 10¹⁰ tonf/m)を入力することをお勧めします。
β-角度
弾性連結要素の要素座標系を定義するための「β-角度」を入力します。
押出工法モデルウィザードは、入力内容に基づいてモデルデータを生成するため、要素グループ、境界条件グループ、荷重グループを自動的に生成します。ウィザード機能で自動生成されるグループは、要素グループ定義、境界条件グループ定義、荷重グループ定義を参照してください。