機能
- コンクリートの時間に応じた材料特性(クリープ,乾燥収縮,リラクゼーション)を定義します。それらの特性は、施工段階解析と水和熱解析に適用されます。
- 追加/修正 時間依存性材料(クリープ/乾燥収縮)ダイアログボックスの、規準で "ユーザー定義" を選択し、ここで定義されたクリープ関数および収縮ひずみ関数を選択します。
- PC鋼材の材料と断面 ダイアログボックスで、リラクゼーション係数で定義された “ユーザ定義” を選択し、ここで定義されたリラクゼーション関数を選択します。
経路
メインメニュー: [材料/断面] タブ > [材料特性] グループ > [時間依存性材料] > [関数]
入力
時間依存性材料の関数 ダイアログボックス
クリープ
時間によるコンクリートのクリープ特性を定義します。
時間依存性材料の関数 ダイアログボックス
関数名
クリープ特性を定義する関数の名称を入力します。この名称は、時間依存性材料(クリープ/乾燥収縮)の追加/修正 ダイアログの規準でユーザー定義を選択した場合に参照されます。
クリープ関数のデータ形式
入力するデータの種類を指定します。
クリープ比:即時たわみを除いた単位応力当たりの変形率
クリープ関数:即時たわみを含む単位応力当たりの変形率
クリープ係数:弾性変形率に対するクリープ変形率の比
弾性係数
CIVIL-NXでは、クリープ解析時にクリープ比が使用されます。入力されたクリープ係数をここで入力したコンクリートの弾性係数で割り、クリープ比を計算します。より詳しい内容はAnalysisManualの施工段階解析>時間依存的材料 部分をご参照ください。
読み込み
よく使われるクリープ関数をファイルとして保存し、読み込む場合に使用され、ファイル形式(fn.TDM)は以下の通りです。
* Unit, cm, kgf |
適用する単位を指定(オプション) |
* Data | - |
20, 0.9934 |
day,value 形式でデータを入力(必須事項) |
40,1.2182 | - |
60, 1.3705 | - |
0,1.4883 | - |
100, 1.5854 | - |
120, 1.6683 | - |
140, 1.7408 | - |
160, 1.8054 | - |
180, 1.8636 | - |
200, 1.9166 | - |
220, 1.9653 | - |
240, 2.0103 | - |
260, 2.0252 |
増減係数:増減係数
グラフオプション:グラフの X軸および Y軸のログスケール変換指定
解説:入力した関数に関する説明を記入
乾燥収縮ひずみ
時間による乾燥収縮ひずみを定義します。
関数名
乾燥収縮ひずみの変化を定義する関数の名称を入力します。時間依存性材料(クリープ/乾燥収縮)の追加/修正 ダイアログの規準でユーザー定義選択し、乾燥収縮ひずみ関数で参照されます。
読み込み
よく使われる乾燥収縮ひずみ関数をファイルに保存して読み込む場合に使用され、ファイル形式(fn.TDM)はクリープタブの場合と同じです。
増減係数:増減係数
グラフオプション:グラフの X軸および Y軸のログスケール変換指定
解説:入力した関数についての説明
1. 施工段階に異なる活性化年齢を持つ要素が多数ある場合は、異なる荷重年齢を持つ複数のクリープ関数を定義する必要があります。
2. 荷重年齢 (要素の活性化年齢) がどの曲線とも一致しない場合、指定された荷重年齢より若干多い2つの荷重年齢の間で補間が行われます。
リラクゼーション
PC鋼材の時間依存緩和率を定義します。緩和率は、プレストレス荷重で定義された緊張力に基づいています。長期的なリラクゼーション損失の場合、プログラムはユーザーが定義した最終的なリラクゼーション率の後、リラクゼーションが一定であると仮定します。
関数名:PC鋼材の材料と断面 ダイアログにおけるリラクゼーション率でユーザー定義を選択した場合、参照されるリラクゼーション率の名称を入力します。
リラクゼーション-時間
リラクゼーションデータの水平軸単位を指定します。
時間:時間
日:日数
読み込み
よく使うリラクゼーション関数はファイルに保存して呼び出すことができます。データファイル形式(fn.TDM)は、次の通りです。
* Unit, kip, in |
単位割り当て(オプション項目) |
1,2.72 |
データを「day」と「value」の形で入力(必須項目) |
5,3.53 |
- |
20,4.41 |
- |
100,5.61 |
- |
200,6.26 |
- |
500,7.22 |
- |
1000,8.02 |
- |
500000,24.08 |
- |
増減係数:増減係数
グラフオプション:グラフの X軸および Y軸のログスケール変換指定
解説:入力した関数についての説明