概要
本プラグインは、構造設計時に使用される重力方向の床荷重(固定荷重・積載荷重)情報を一括で管理し、自動で入力・出力できるように開発されたプラグインです。
バージョン
・v1.1.0:固定荷重計算時の不具合を修正
・v1.0.0:リリース
特徴
建築構造設計の実務において、階別・部屋別に固定荷重および積載荷重の設定が必要です。
特に、仕上げ材、天井、設備条件などに応じて、部屋ごとで荷重を算定する必要があり、以下のような非効率な作業が繰り返されています。
・構造計算書用の荷重表を別途作成
・製品(例:MIDAS GEN NX)に荷重を再度手作業で入力
・すべてのプロジェクトで同じ作業を繰り返し実施
本プラグインは、これらの課題を以下のように解決します。
・一度の設定で、PDF出力※と解析モデルへの自動入力を同時に処理
・荷重条件をプロファイルとして保存・読み込み可能
・あらゆる構造形式に対応できる汎用性を確保
・繰り返し作業を削減し、作業時間の短縮および入力ミスの防止を実現
※PDF出力は英語および韓国語で出力されます。
使用方法
[画面構成]
1. Global Setting
目的:この領域は、プロジェクト全体に適用される基本情報を設定するためのものです。
構成:
-Project Name:プロジェクト名の入力フィールド
-DL Factor / LL Factor:設計時に使用する荷重係数の入力
-DL Case / LL Case:固定荷重および積載荷重に該当する荷重ケースをプルダウンメニューから選択
-Select Image: 会社ロゴ画像のアップロード(必須項目ではありません)
-Image Preview: 選択した画像のプレビュー
2. Category
目的:「Category Name」を入力した後、+ボタンをクリックしてカテゴリを作成します。
例:事務室、機械室 など
構成:作成されたカテゴリは下部のリストに表示され、クリックして選択できます。これは、空間または用途別に荷重を分類し、グループ化するための機能です。選択されたカテゴリは、右側のLoad Groupパネルと連動します。
3. Load Group
選択したカテゴリ内で、詳細な荷重グループを追加・編集する領域です。「Load Group Name」に荷重タイプ名を入力し、➕ボタンで荷重グループを追加します。各荷重グループには、厚さ、固定荷重、積載荷重などの荷重情報を入力します。構造計算書用テーブルを構成するための主要データは、この領域に保存されます。
4. Save/Load
目的:修正した荷重情報および荷重テーブルの構成をローカルに保存します。※ .json形式
構成:以前に保存した設定を読み込んで再利用できます。保存済みのファイルを保管しておくことで、後から同じ構成をすばやく復元できます。
5. Export to PDF & Send to MIDAS
出力処理とモデルへの反映を同時に行うことで、実務効率を大幅に向上させる領域です。
-Export to PDF:作成された荷重テーブルを、構造計算書用のPDFとして出力します。
-Send to MIDAS:入力された荷重グループの情報を、MIDAS GEN NXの床荷重タイプに一括で登録します。
[使用手順]
1. 基本情報の入力
-Project Name:プロジェクト名を入力します。(例:OOプロジェクト)
-DL Factor / LL Factor:固定荷重および積載荷重に対する荷重係数を入力します。
(「DL Factor」の例:1.2/「LL Factor」の例:1.6)
-DL Case / LL Case:解析に使用する荷重ケースで、固定荷重および積載荷重に該当するものを指定します。
-Select Image: 会社ロゴ画像のアップロード(例:MIDAS.png)
2. カテゴリの作成
-「Category Name」の入力フィールドにカテゴリ名を入力し、+ボタンをクリックすると、新しいカテゴリが
作成されます。
例:商業施設
-作成されたカテゴリは下部のリストに追加され、荷重グループを構成するための基準単位として使用されま
す。
-各カテゴリの右側には、以下のアイコンが表示されます。
✏️ 修正 🗑️ 削除
3. 荷重グループの作成および荷重項目の構成
-新しく作成された荷重グループがテーブル形式で表示され、荷重項目を入力できる領域が有効になります。
-「Load (kN/m²)」 の値は、「Thickness × Unit Weight / 1000」により自動計算されます。Typeが「Load」の
場合は、直接入力します。
-LL(default) は積載荷重の値であり、通常は手動で入力します。
項目 | 説明 |
| Name | 材料名または構成要素名(例:コンクリートスラブ、普通モルタルなど) |
| Type | 「thickness」または「load」を選択します。(厚さに基づいて算定するか、単位面積当たりの荷重を直接入力するかを選択) |
| Thickness (mm) | 厚さの値を入力します。(「Type」で「thickness」を選択した場合に有効) |
| Unit Weight (kN/m³) | 材料の単位体積重量を入力します。 (「Type」で「thickness」を選択した場合に有効) |
| Load (kN/m²) | 自動計算、または直接入力された単位面積当たりの荷重値です。 |
| Edit | 行の並び替え(上/下)および削除ボタンが含まれます。 |
4. カテゴリの切り替えおよび追加
追加のカテゴリを作成し、クリックして選択した後、そのカテゴリに含まれる荷重グループリストを作成します。
5. PDFへの出力
画面右下の「Export to PDF」ボタン(⑤)をクリックします。カテゴリ選択のポップアップが表示されたら、出力対象のカテゴリ(1つ以上のカテゴリ)を選択し、ポップアップ画面下部の「Export to PDF」ボタンをクリックすると、PDF文書が自動的に作成されます。
6. PDFのダウンロード
-設定した荷重表の結果値を、PDF形式のファイルとして一括で出力します。
-ボタンをクリックすると、ブラウザのダウンロード画面が開き、「プロジェクト名YYYY-MM-DD.pdf」 の形式
でファイルが自動的に保存されます。
7. 床荷重タイプへの反映
-画面右下の「Send to MIDAS」ボタンをクリックすると、入力された荷重グループ情報が、GEN NXの床荷重タ
イプに一括で登録されます。
-GEN NXの「床荷重タイプの定義」ダイアログボックスを確認すると、設定した床荷重の入力値が登録されて
いることを確認できます。
8. 保存
-設定済みの荷重表を、後から再利用できるように保存します。
-「Save」ボタンをクリックすると、ブラウザのダウンロード画面が開き、「floor-load-settings-YYYY-MM-
DD.json」 の形式でファイルが自動的に保存されます。
9. 読込み
-既存の荷重表をJSON形式のファイルから読み込み、利用することができます。
-「Load」ボタンをクリックすると、ファイルを開くダイアログボックスが表示され、既存の保存済みJSON
ファイルを読み込んで、保存されていた設定値を呼び出します。
注記
製品内の静的荷重ケースに含まれる固定荷重および積載荷重のデータを、表形式で管理できます。また、以下の処理を行うことができます。
① 構造計算書用の床荷重表(PDF)を出力
② GEN NX内の床荷重タイプへ一括登録
さらに、以下の機能に対応しています。
-空間(部屋)別の荷重情報管理
(仕上げ材、天井、設備、スラブ条件などを考慮)
-よく使用する荷重条件の保存および再利用
-構造計算書と解析モデルに同一の荷重データを自動適用
まとめ
本プラグインは、構造計算書用の床荷重表作成と、GEN NXへの床荷重タイプの入力を同時に行えるように設計された、実務向けのプラグインです。