機能
- 熱応力解析のために梁要素または板要素の上端および下端に温度差を入力したり、既に入力された温度差を修正または削除します。
- 温度勾配荷重解析は、曲げ剛性を考慮できる梁要素と板要素に対してのみ行うことができ、梁要素の場合は、要素座標系を基準に y軸と z軸の最外郭部に対する温度差と距離を入力することになり、板要素の場合は、板の上部面と下部面の温度差と板の厚さを入力することで、温度勾配荷重を考慮することができるようになります。この時、温度勾配荷重は次のような等価モーメントを発生させることになります。
Case 1:梁要素の場合
Case 2:板要素の場合
ここで、αは線膨張係数であり、Eは弾性係数、I は梁要素の該当軸に対する断面二次モーメント、ΔTは最外郭部での温度差、hは梁要素断面の最外郭部間の距離、tは板要素の厚さ、νはポアソン比をそれぞれ意味します。
経路
メインメニュー:[荷重] タブ > [荷重タイプ:温度荷重] > [温度荷重] グループ > [温度勾配荷重]
入力
温度勾配荷重 ダイアログボックス
荷重ケース名
単位荷重ケース選択欄で、希望する荷重ケースを指定します。荷重ケースを追加する場合や修正 , 削除が必要な場合は、右側のボタンをクリックして、"静的荷重ケース"ダイアログを呼び出します。
荷重グループ名
入力した荷重条件を含む荷重グループを選択します。グループ指定が不要な場合は、"デフォルト"を選択します。荷重グループを追加生成または修正するには、 ボタンをクリックして「荷重グループの定義」ダイアログボックスを呼び出します。
オプション
追加:温度勾配荷重を新規または追加入力
変更:温度勾配荷重を変更入力
削除:温度勾配荷重を削除
タイプ, 勾配
温度勾配を入力する要素の種類を選択し、案内図を参照してデータを入力します。
梁要素の場合に指定
T2z - T1z:要素座標系 z軸方向の最外端間の温度差
断面のHzを使用:断面情報の寸法をそのまま適用
Hz:要素座標系 z軸方向の最外端間の距離
T2y - T1y:要素座標系 y軸方向の最外端間の温度差
断面のHyを使用:断面情報の寸法をそのまま適用
Hy:要素座標系 y軸方向の最外端間の距離
板要素の場合に指定
T2z - T1z:要素座標系 z軸方向の最外端間の温度差
断面のHzを使用:断面情報の寸法をそのまま適用
Hz:板要素の厚さ