機能
- 線要素(トラス要素, 引張専用要素, 圧縮専用要素, ケーブル要素, ギャップ要素, フック要素, 梁要素)の断面性能を入力します。
- 値入力タブでは、断面特性(断面積、断面2次モーメント、ねじり定数など)をユーザーが直接入力して断面を定義します。入力方法は下記の3つがあります。
1. 標準化された断面形状に対して主要サイズを入力して断面性能を自動的に計算した後、計算された各断面性能を修正して入力する方法
2. すべての断面性能データを直接入力する方法
3. SPCモジュールで生成された断面データを読み込んで入力する方法
経路
メインメニュー: [材料/断面] タブ > [断面] グループ > [断面] > [値入力]
入力
断面-値入力 ダイアログボックス
断面形状リスト
使用する断面形状を選択します。
ビルトアップ断面
部材の製作方法を区分します。Rolled Beamの場合又はBuilt-up Girderの場合によって設計時に適用される係数が異なります。設計機能の使用と関係があり、解析上には影響しません。
部材がビルトアップ断面の場合はチェックマークを入れ、圧延形鋼の場合は空白にします。この使い分けは、鉄骨部材の耐力検証や数量集計表の作成に反映されます。
サイズ
断面計算に使用する断面寸法を入力します。 断面寸法を入力せずに剛性データを入力するだけで解析を行うことができます。
H, B1, ... : ダイアログ ボックス 左側の断面寸法入力案内図を参照して寸法を入力
断面性能
構造解析に適用される断面特性値を入力します。
断面性能の計算:ボタンをクリックすると、サイズで入力した断面サイズを利用して断面特性値を計算します。
Area : 断面積
Asy : 要素座標系 y軸方向のせん断力に対する有効せん断面積
せん断変形を考慮しない場合、非活性化されます。
Asz : 要素座標系 z軸方向のせん断力に対する有効せん断面積
せん断変形を考慮しない場合、非活性化されます。
Ixx : 要素座標系 x軸方向のねじり剛性
Iyy : 要素座標系 y軸方向に対する断面2次モーメント
Izz : 要素座標系 z軸方向に対する断面2次モーメント
Cyp : 断面の中立軸から要素座標系(+)y軸方向最外端までの距離
Cym : 断面の中立軸から要素座標系(-)y軸方向最外端までの距離
Czp : 断面の中立軸から要素座標系(+)z軸方向最外端までの距離
Czm : 断面の中立軸から要素座標系(-)z軸方向最外端までの距離
Zyy : 断面の y軸に対する塑性断面係数
Zzz : 断面の z軸に対する塑性断面係数
Qyb : 要素座標系 z軸方向に作用するせん断力に対するせん断係数
Qzb : 要素座標系 y軸方向に作用するのせん断力に対するせん断係数
Peri : O : 断面の外郭線の総長さ
Peri : I : 中空型断面の内部線の長さ
y1, z1 : 断面の中立軸から位置 1までの距離(結合応力の計算に使用されます)
y2, z2 : 断面の中立軸から位置 2までの距離(結合応力の計算に使用されます)
y3, z3 : 断面の中立軸から位置 3までの距離(結合応力の計算に使用されます)
y4, z4 : 断面の中立軸から位置 4までの距離(結合応力の計算に使用されます)
Zyy : 断面の y軸方向に対する塑性断面係数
Zzz : 断面の z軸方向に対する塑性断面係数
SPC を利用した断面入力 (断面性能計算)
構造解析に適用される断面特性値を入力します。
任意形状断面インポート
を選択して機能を呼び出します。
:任意形状の断面を CIVIL-NX に読み込んで使用するためには、SPC でファイル形式を *.sec で保存しておく必要があります。
ボタンをクリックして *.sec ファイルを読み込みます。断面データを読み込むと、SPC で計算された断面定数と形状が入力されます。
SPC の断面定義方法は平面タイプと線タイプがあります。線タイプで定義した断面を読み込んだ場合に、断面定数の計算方法を選択することができます。平面タイプの場合は、プログラム内部でソリッドモデルを生成し、FEM方式で計算されます。
FEM方式:線タイプで作成した断面を長さ方向に押し出して単位長さの平面モデルを生成します。このモデルに単位荷重を加えて、その結果として断面定数を計算します。厚さの厚い断面の場合に適しています。
連立方程式:せん断流れを利用した計算式を適用して、ねじり定数を計算します。薄い板のねじり定数の計算に適用します。
使い方に関する詳しい説明は、隠れた機能「SPCを利用した任意形状断面の断面性能計算」を参照してください。