機能
- 下部構造に対する照査グループを定義します。
- 下部構造グループは、大きく”支承”、”柱部”、”梁部”、”基礎”から構成され、柱部だけが必須条件で、他の構成部材は該当しない場合に定義しなくて良いです。
- 動的耐震照査は照査ケースと照査グループの組合せ単位で行われます。
経路
メインメニュー:[耐震照査]タブ > [タイプ : 動的耐震照査] > [パラメータ]グループ > [照査対象] > [照査グループ定義(下部構造)]
入力
照査グループ定義(下部構造) ダイアログバー
オプション
先に作業ウィンドウから対象を選択し、以下を入力します。
追加/変更 : 新しく設定を追加するか、以前に設定した内容を更新します。
削除 : 入力した設定を削除します。
名称
照査グループの名称を定義します。
上部構造の慣性力の作用位置
橋軸方向と橋軸直角方向別に上部構造の慣性力の作用位置を指定します。
橋脚の材料
橋脚の材料を指定します。”鉄筋コンクリート”、”鋼材”、”SRC(コンクリート充填)”から選択できます。
橋脚の材料は、残留変位計算時のCr(残留変位補正係数)とγ(降伏剛性に対する降伏後の二次剛性)を算定するために使用されます。
H14年道路橋示方書:
| 鉄筋コンクリート | 鋼材 | SRC(コンクリート充填) | |
| Cr | 0.6 | 0.45 | 0.35 |
| γ | 0 | 0.2 | 0.05 |
H24年(H29年、R7年)道路橋示方書:
| 鉄筋コンクリート | 鋼材 | SRC(コンクリート充填) | |
| Cr | 0.6 | 0.45 | 0.45 |
| γ | 0 | 0.2 | 0.1 |
設定方法
”自動指定”と”直接入力”から選択します。
自動設定
この機能は、下部構造の梁部、柱部、基礎、支承を自動的に分類します。
対象となるすべての要素は、必ず一つの構造グループにまとめて指定する必要があります。
※グループ外の要素は解析対象から除外されます。
プログラムは、入力された情報をもとに、以下の優先順位で部材種別を自動判定します。
1)柱および梁
柱
鉛直方向の要素のうち、M–φ 特性を有する要素およびそれに接続されている鉛直要素を「柱」として定義します。
梁
水平方向の要素のうち、M–φ 特性を有する要素およびそれに接続されている水平要素を「梁」として定義します。
2)基礎
柱の下部に接続されている部材のうち、弾性部材は「基礎」として定義されます。
3)支承
汎用リンク要素のうち、リンク要素両端の節点が下部構造グループ内に属している場合、「支承」として判定されます。
注意事項:
剛性が極端に大きい要素や、断面積が非常に大きい要素は、自動判定において柱・梁の分類対象から除外されます。
構造グループ
ツリーメニュー → グループ → 構造グループで定義したグループから選択します。
橋軸方向のせん断
加振方向別の照査断面力を決めます。要素座標系の”要素-z軸”、”要素-y軸”が選択できます。
柱、梁区分基準角度
プログラムは、水平を 0°、鉛直を 90° として認識します。
例えば、区分基準角度を 45° に設定した場合、
入力された要素角度(例:45°)より大きい角度をもつ要素は「柱」として判定されます。
入力された要素角度より小さい角度の要素は「梁」として判定されます。
支承条件
リストから”剛体連結”、”固定支承”、”可動支承”、”弾性支承”、”免震支承”が選択できます。
橋脚上の支承線数
橋軸方向の支承線の数を最大”2”まで設定できます。支承と支承線を関連付けます。
直接入力
各構成部材を直接入力します。
構成部材
リストから”支承”、”柱部”、”梁部”、”基礎”を選択できます。
1.支承
構成部材の設定
名称
支承の名称を定義します。
両端節点の指定
支承の両端の節点をモデルビューから選択します。節点の選択順は関係ありません。
入力欄が緑色になっている場合にモデルビューで対象節点を選択すると、節点番号が自動的に入力されます。節点番号を直接入力することも可能です。
橋軸方向のせん断力
加振方向別の照査断面力を決めます。要素座標系の”要素-z軸”、”要素-y軸”が選択できます。
支承の結果は”2軸考慮”に対応していません。
支承線
橋軸方向の支承線の数を最大”2”まで設定できます。支承と支承線を関連付けます。
耐震照査計算書では支承ごとの結果以外に、支承線別の合計を出力します。
支承条件
リストから”剛体連結”、”固定支承”、”可動支承”、”弾性支承”、”免震支承”が選択できます。
照査グループの中に免震支承が設定されていると、免震橋として判断します。
耐震照査計算書において、固定支承は“橋軸方向・橋軸直角方向=F”、可動支承は“橋軸方向=M、橋軸直角方向=F”、弾性や免震支承は“橋軸方向・橋軸直角方向=E”と表記されます。
: 設定した支承を登録します。
: 支承リストから変更したい支承を選択し、設定条件を修正します。
: 支承リストから削除したい支承を選択し、削除します。
2.柱部
構成部材の設定
名称
柱部の名称を定義します。ラーメン式橋脚やパイルベント橋のように複数の柱から成る橋脚の場合、C1、C2など各柱部を別々に定義します。
対象要素の指定
剛域を除いた柱部の要素をモデルビューから選択します。要素の選択順は関係ありません。
入力欄が緑色になっている場合にモデルビューで対象要素を選択すると、要素番号が自動的に入力されます。要素番号を直接入力することも可能です。
上部構造の慣性力の作用位置までの距離
h
柱部別に当該柱部に属する要素の鉛直方向の最下端から”上部構造の慣性力の作用位置”で指定した節点までの鉛直距離を自動計算します。
橋軸方向のせん断力
加振方向別の照査断面力を決めます。要素座標系の”要素-z軸”、”要素-y軸”、”2軸考慮”が選択できます。
"要素-z軸"のみを選択するとせん断力Fzに関する方向だけを照査します。このとき曲げモーメントはMyを使用します。
"要素-y軸"のみを選択するとせん断力Fyに関する方向だけを照査します。このとき曲げモーメントはMzを使用します。
尚、”2軸考慮”の場合には橋軸方向と橋軸直角方向共に、2方向の断面力を用いて照査します。せん断力FzとFyの両方を個別に照査します。このとき曲げモーメントはそれぞれMy、Mzを使用します。
例:”橋軸方向のせん断力”=”要素-z軸”の場合、照査に用いる断面力成分は以下のようになります。
| 加振方向 | せん断力 | 曲げ |
| 橋軸方向 | Fz | My,φy |
| 橋軸直角方向 | Fy | Mz,φz |
鉄筋の段落し部
軸方向鉄筋の段落し部を設定します。橋軸方向と橋軸直角方向別に設定でき、対象要素と要素端を指定します。
段落し部は降伏曲げモーメントとせん断力について照査します。
: 設定した柱部を登録します。
: 柱部リストから変更したい柱部を選択し、設定条件を修正します。
: 柱部リストから削除したい柱部を選択し、削除します。
3.梁部
構成部材の設定
名称
梁部の名称を定義します。梁部を持つラーメン式橋脚の場合、梁部を定義します。
対象要素の指定
剛域を除いた梁部の要素をモデルビューから選択します。要素の選択順は関係ありません。
入力欄が緑色になっている場合にモデルビューで対象要素を選択すると、要素番号が自動的に入力されます。要素番号を直接入力することも可能です。
橋軸方向のせん断力
加振方向別の照査断面力を決めます。要素座標系の”要素-z軸”、”要素-y軸”、”2軸考慮”が選択できます。
"要素-z軸"のみを選択するとせん断力Fzに関する方向だけを照査します。このとき曲げモーメントはMyを使用します。
"要素-y軸"のみを選択するとせん断力Fyに関する方向だけを照査します。このとき曲げモーメントはMzを使用します。
尚、”2軸考慮”の場合には橋軸方向と橋軸直角方向共に、2方向の断面力を用いて照査します。せん断力FzとFyの両方を個別に照査します。このとき曲げモーメントはそれぞれMy、Mzを使用します。
例:”橋軸方向のせん断力”=”要素-z軸”の場合、照査に用いる断面力成分は以下のようになります。
| 加振方向 | せん断力 | 曲げ |
| 橋軸方向 | Fz | My,φy |
| 橋軸直角方向 | Fy | Mz,φz |
: 設定した梁部を登録します。
: 梁部リストから変更したい梁部を選択し、設定条件を修正します。
: 梁部リストから削除したい梁部を選択し、削除します。
4.基礎
構成部材の設定
名称
基礎の名称を定義します。
対象要素の指定
基礎の要素をモデルビューから選択します。要素の選択順は関係ありません。
入力欄が緑色になっている場合にモデルビューで対象要素を選択すると、要素番号が自動的に入力されます。要素番号を直接入力することも可能です。
基礎部材は照査せず、基礎グループの最下端の断面力を算出するために使用されます。
橋軸方向のせん断力
加振方向別の照査断面力を決めます。要素座標系の”要素-z軸”、”要素-y軸”、”2軸考慮”が選択できます。
: 設定した基礎を登録します。
: 基礎リストから変更したい基礎を選択し、設定条件を修正します。
: 基礎リストから削除したい基礎を選択し、削除します。
: 下部構造グループを登録します。
: ダイアログバーを閉じます。