機能
- 水和熱解析に必要な解析条件を定義します。
- Civil NXで水和熱解析を行うための手順は以下の通りです。
1. [材料/断面]タブ>[材料特性]グループ>時間依存性材料 > クリープ/乾燥収縮と圧縮強度 を選択して時間依存性の材質を入力し、時間依存性材料で連結 より一般弾性材料と時間依存性材料を連結します。
2. [荷重] タブ > [水和熱解析データ] グループの下位メニューから、水和熱解析に必要なデータを入力します。
3. [解析]タブ>[解析制御]グループ>水和熱 より、時間離散係数、初期温度、応力の出力位置、クリープと乾燥収縮を考慮するかどうかを設定します。
4. [解析]タブ > [解析実行]グループ > 解析実行 メニューをクリックして解析を実行します。
5. 解析が完了したら、解析結果をコンター、グラフ、アニメーションなどで確認します。
経路
メインメニュー:[解析]タブ > [解析制御]グループ > [水和熱]
入力
水和熱解析制御ダイアログ
最終ステージ
施工段階別の水和熱解析時に、施工の最終段階で考慮する施工ステージを選択します。
最終ステージ
定義した施工段階のうち、最終段階を最終の施工ステージとして適用します。
他のステージ
定義した施工段階のうち、最終段階とする施工ステージを指定します。解析はここで指定されたステージまでに行われます。
時間離散係数
熱伝達解析で使用される時間離散係数(Temporal discretization Factor、Φ)を入力します。
Φ = 0 : オイラーの前進差分 (Δtの大きさによって収束)
Φ = 1/2 : クランク・ニコルソン法 (無条件収束)
Φ = 2/3 : ガレルキン法 (無条件収束)
Φ = 1 : オイラーの後退差分 (無条件収束)
初期温度
熱伝達解析に使用する初期温度を入力します。
要素応力の評価位置
ソリッド要素の応力を出力する位置を選択します。
中央 : ソリッド要素の中心点での応力を要素全体の応力として使用
ガウス : Gauss積分点の応力を使用
節点 : Gauss積分点の応力を節点位置に補間して使用
クリープ&乾燥収縮
解析時にクリープと乾燥収縮の影響を考慮します。
タイプ
クリープと乾燥収縮の中から、考慮する項目を選択します。
クリープの計算
規準(一般)を使った方法と有効係数を使った方法のうち、クリープの計算方法を一つ選択します。
一般
[一般] を選択すると、クリープと収縮は、[時間依存材料 (クリープ/収縮)] で指定され規準に基づいて計算されます。
有効係数
有効弾性係数は、クリープを考慮するための近似計算方法です。有効係数 phi1 は、0(日) から n1(日) までの弾性係数に適用されます。有効係数 phi2 は、n2(日) 以降の弾性係数に適用されます。n1 と n2 の間では、有効係数が補間されます。
クリープ解析の収束
クリープを考慮した解析で、繰り返し計算を終了するための収束判定条件を指定します。
繰り返し回数 : 最大繰り返し回数
許容誤差 : 収束判定基準
時間と温度による等価材齢を使用
水和熱解析時に、時間と温度に応じた等価材齢を使用するかどうかを選択します。
自重を含む
自重を考慮する場合に選択します。 重力方向の自重は「-1」と入力します。
水和熱解析データの削除
水和熱解析条件を削除します。この場合、水和熱解析は実行されません。