機能
- 移動荷重解析の計算方法と要素結果の出力位置を指定します。
経路
メインメニュー:[解析]タブ > [解析制御]グループ > [移動荷重]
入力
移動荷重制御データダイアログボックス
衝撃係数オプション(SK、地下鉄、列車、路面電車)
ロシアの移動荷重コードに従って衝撃係数を計算するための材料と橋梁タイプを選択します。衝撃係数は、[車両荷重] ダイアログボックスで定義できます。
材料タイプ
材料タイプをRC、Steel、SRCで選択します。
橋梁タイプ
鋼および SRC材料の場合は鉄道橋、地下鉄、路面電車、または鉄道橋、地下鉄、路面電車 (メイントラスのみ) 、または鉄道橋、地下鉄、路面電車 (複合橋)から、RC材料の場合は鉄道橋、地下鉄、路面電車、または鉄道橋、地下鉄、路面電車から橋梁タイプを選択してください。
車両/列車荷重制御オプション
車両荷重を使用した移動荷重の解析方法と載荷方法を指定します。
道路橋の区分 (フランス規準のみ)
道路橋の区分による移動荷重の解析方法を設定します。
詳細については、理論マニュアルの構造解析機能編のうち、「橋梁構造物に対する移動荷重解析」を参照してください。
載荷点の選択
車両荷重の載荷点の選択方法を指定します。
影響線による載荷
移動荷重解析における車両の載荷を影響値に応じて計算します。
最大値(+) : 適用された荷重の位置から正の影響値をもたらす荷重のみが計算に使用されます。
最小値(-) : 適用された荷重の位置から負の影響値をもたらす荷重のみが計算に使用されます。
一般的な車両の載荷方法として使用され、影響値に応じて荷重が制御されるため、全ポイント法よりも大きな結果が得られます。
全ポイント
移動荷重解析の車両載荷を影響値に応じて調整せず、全ての位置で計算します。
列車荷重の載荷方法として使われ、影響値に関係なく全ての荷重載荷点で計算するため、”影響線による載荷”に比べて小さい結果値を計算することになります。
影響線データの生成方法
個数 / 線要素
影響線解析で移動荷重や影響線を描くための線要素上の参照点の数を指定します。数が多いほど結果の精度は上がりますが、解析時間が長くなる場合があります。車線を割り当てた梁要素や車面を割り当てた板要素の長さが大きい場合は、「この点の個数を増やしてより正確な解析を行うことができます。
計算位置間の距離
影響線の解析時に要素分割に関係なく、使用者が影響線の計算ポイントを距離で指定します。間隔が狭くなると、解析の精度が向上しますが、解析時間が過剰にかかります。距離入力を適切に調整することで、解析精度と解析時間を適切に調整できます。
解析結果
移動荷重解析の結果を計算する要素の位置を指定します。
板要素
板要素に対する移動荷重解析の結果は、単位長あたりの部材力と応力を計算しており、選択による部材力の結果は以下のとおりです。
中央 : 要素の中心点に対する単位長さあたりの部材力を計算し、要素全体の結果として出力します。
中央 + 節点 : 要素の中心点と要素を構成する節点位置において、単位長あたりの部材力を計算して出力します。
応力 : 板要素に対する応力度を計算するかどうかを指定します。
同時性断面力 : 各位置で最大および最小の軸力が発生する条件下で対応するモーメントを計算します。同様に、各位置で最大および最小のモーメントが発生する条件下で対応する軸力を計算します。
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板要素の同時性断面力には次の規準が使用できます:
【AASHTO Standard, AASHTOLRFD, AASHTOLRFD(PENNDOT), カナダ, BS, EUROCODE , オーストラリア, ポーランド, 南アフリカ, フランス ]
また、台湾、韓国の規準も使えます。
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同時性断面力の確認方法:
メニュー - 結果 - テーブル - 結果テーブル - 板要素 - 断面力/応力度 - 断面力(UL: Local & UCS)
- マウスの右ボタンをクリック - 最大値項目別の表示 を選択します。
梁要素
梁要素の移動荷重解析の結果は、各部材の5点に該当する部材力の形で出力されます。部材力の形式は以下から選択します。
一般 : 梁要素の基準点から各構成要素ごとの部材力(軸力、せん断力、モーメント、ねじりモーメント)を出力し、各構成要素は最大値と最小値で出力されます。
一般 + 同時性断面力/応力 : 一般形式の他に、特定の力/応力度成分が最大または最小となる同じ荷重組合せから残りの部材力/応力度を出力します。たとえば、軸力が最大の場合は、モーメント、せん断力、ねじりモーメントを出力できます。
結果は、結果テーブル > 梁要素 > 断面力 / 応力度 で表示され、結果テーブルにて、マウスの右ボタンをクリックして「最大値項目別の表示」を選択して表示します。
一般 + 同時性断面力/応力 を選択していない場合、つまり同時性の結果が計算されていない場合、PC設計中に同時性結果の12個のセット全てに最大値と最小値が使用されます。つまり、最大値を選択すると6セット全てが同じ値になり、最小値を選択すると6セット全てが設計目的で同じ値になります。
組合せ応力 : 梁要素の組合わせ応力を計算するかどうかを指定します。
弾性連結要素の同時性断面力
弾性連結要素と汎用リンク要素の同時性結果を計算します。マウスを右クリックして呼び出すコンテキストメニューで、「最大値項目別の表示」をクリックすると、結果テーブル > 弾性連結要素、または汎用リンク要素で同時性断面力を確認することができます。
計算フィルタ
移動荷重解析に含まれる節点や要素を選択します。
反力
反力に対する移動荷重解析の結果を、求めようとする支持点を選択して入力します。
全て: 全ての支持点を選択します。
グループ: モデルで区分されたグループ機能を使用して、グループ内にある支点を入力します。
変位
変位に対する移動荷重解析の結果を、求めようとする節点を選択して入力します。
全て: 全ての節点を選択します。
グループ: グループを使用して節点を入力します。
力/モーメント
部材力に関連する移動荷重解析の結果を得る要素を選択して入力します。
全て : 全ての要素を選択します。
グループ : グループを使用して要素を入力します。
衝撃/CDA計算用の橋梁タイプ(インド規準のみ)
衝撃係数を自動計算するための橋梁タイプを選択します。使用者が衝撃係数を持つ車線を定義すると、このオプションは無視されます。
• クラスA、クラスB、または使用者定義の車輪付き車両の積載(3m~45mの範囲)
鋼橋タイプの衝撃係数
(径間が9m以下の場合)
トラック車両の衝撃比 : 径間が5mの場合は25%、線形的に変化し径間が9mの場合に10%に減少します。
ホイール 装着の車両の衝撃比 : 25%
(径間が9mもしくは以上の場合)
- トラック車両の衝撃比 : 径間40mの範囲までは10%、径間が40mを超える範囲ではIRC:6~2000のFig5の曲線に従う。
車輪車両の衝撃比:径間12mの範囲までは25%、径間が12mを超える範囲ではIRC:6~2000のFig5の曲線に従う。
- トラック車両の衝撃比 : 全ての径間で10%。
車輪車両の衝撃比 : 径間23mの範囲までは25%、径間が23mを超える範囲ではIRC:6~2000のFig5の曲線に従う。
鉄道橋情報 (インド規準のみ)
トラック : 橋梁に単線、複線、または複数線路を設置するかどうかを選択します。この詳細は、IRS 橋梁規則の条項 2.4 に従って動的増減係数 (CDA) を計算する際に使用されます。
縦方向の荷重分散
枕木幅
Type1 :IRS Bridge rules 2.3、4.2節に従って、一つの位置の両側のレールの下にSingle Sleeperを分類します。
Type2 : IRS Bridge rules 2.3、4.2節に従って、一つの位置の各個別レールの下にSingle Sleeper searを分類します。
埋めの深さ (d)
IRS bridge の2.4,2.1節を参考にしてCDA を変更します。
最大連続車両(インド規準のみ)
移動荷重解析の対象となる連続車両の最大数を選択します。移動荷重解析の時間を短縮するには、低い数値が推奨されます。